「リベラル」か「保守」かが対立軸として語られることが多いが,そのような二分法は大きな誤解をはらんでいるというのが私の持論だ.「リベラル」も「保守」も人によって定義がさまざまだ.「保守」という字面からは「今の状況を変えない」というイメージであり,不満はあっても多くの有権者は「今の状況を根本的には変えないでいい」と思っていて,それが毎回の自民党の選挙の勝利につながっているのだと思う.
同じように思っている人はいるようだ.朝日新聞2018-2-25で,『保守と立憲 世界によって私が変えられないために』の著者中島岳志氏が「いわゆる〈保守〉の言論が,僕には保守に思えない.保守思想の正統をたどると,現政権とは全然違う風景が見える」と述べている.氏は,対立すると思われている「保守」と「リベラル」は「本来は他者との対話や寛容を重んじる価値観を共有し,親和性が高い」ものであって,「保守こそリベラル」というのが持論だそうだ.
氏の本題はこの点ではないのかもしれない(氏の言う「保守思想の正統」というのは上記の「保守」とはまた違うような気もする)が,記事冒頭を見て我が意を得た思いがしたので紹介しておきたい.
関連記事:
「リベラルと保守,立憲と護憲」(2017年11月4日)
「自民党は保守ではない」(2017年10月15日)
「リベラルって何だ?」(2017年10月6日)
同じように思っている人はいるようだ.朝日新聞2018-2-25で,『保守と立憲 世界によって私が変えられないために』の著者中島岳志氏が「いわゆる〈保守〉の言論が,僕には保守に思えない.保守思想の正統をたどると,現政権とは全然違う風景が見える」と述べている.氏は,対立すると思われている「保守」と「リベラル」は「本来は他者との対話や寛容を重んじる価値観を共有し,親和性が高い」ものであって,「保守こそリベラル」というのが持論だそうだ.
氏の本題はこの点ではないのかもしれない(氏の言う「保守思想の正統」というのは上記の「保守」とはまた違うような気もする)が,記事冒頭を見て我が意を得た思いがしたので紹介しておきたい.
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