リベラルくずれの繰り言

時事問題について日ごろ感じているモヤモヤを投稿していこうと思います.

旅先で発熱したらどうなる?

2021-05-16 | 一般
クルーズ船「飛鳥II」が出港後、新型コロナウイルス陽性者が出て引き返したことがあった(日本経済新聞2021-5-1)。1週間前のPCR検査で全員陰性を確認して出港(4-29)したのだが、乗船直前(4-30)の検査結果で男性一名の陽性が判明したため、5月5日までの予定のクルーズを中止して横浜港に引き返した(5-1)。新型コロナ対策として「船内検査で感染(陽性)が確認された時点でクルーズを中止とし、速やかに下船港に向かう」ことがあらかじめ決められており(おそらく乗客にも周知されていたのだろう)、「既航海期間」に応じて返金されるという(トラベルボイス)。

それにしても、旅先で発熱したらどうなるのだろう。
昨年だったと思うが、バス旅行に参加したが、発熱したらその時点で下車させ、自力で帰ってもらうと言われたため、発熱しないかひやひやで旅行を楽しめなかったという新聞投書を読んだ。たとえば団体旅行ナビには「体調不良を訴えるお客様が出た場合は速やかにツアーから離団していただく」とあるから、この投書者の勘違いではなく、一般的な対応なのだろう。その場合、下車した自治体のコロナ対応施設に引き継がれる、と思っていいのだろうか。まさか本当に道の途中で放り出されて自力で帰れ、ということはないと思うのだが。

個人旅行はどうか。昨今どんな施設でもそうだが、ホテルでも到着時に検温がされる。その時点で発熱があったらどうなるのだろう。「37.5度の発熱症状があることのみを理由として、宿泊を拒否することはできません。」と明記しているところもあるが(千代田区)、「検温の結果、37.5℃以上の発熱が確認された場合、ご利用をお断りさせていただきます。」(SHERATON Miyako Hotel Osaka)というところもある。検索上位にヒットしたものを挙げたが、おそらく同様の対応のところは多いだろう。
だが、映画館で入館を断られても帰ればいいだけのことだが、ホテルで宿泊を断られた場合、旅先から自宅に戻ることは多くの場合、現実的ではないだろう。出発時に体調に異状がなくても、途中で発熱してしまった場合、路頭に迷うことになってしまうのだろうか。「37.5度以上の熱がある場合は保健所に連絡の上、適切な対処をさせていただきます。」(はなぶさ)のような書き方であれば、最低限、地元の保健所に引き継いでくれると期待できる。

それにしても、緊急事態宣言やまん延防止措置の対象となっていない地域であっても、コロナが終息するまではいざとなったら自力で帰宅できる県内旅行に留めておいたほうがよさそうだ。(ホテルの問題がないとしても、もっと広域移動の抑制を打ち出すべきではないかと思うのだが。)

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