リベラルくずれの繰り言

時事問題について日ごろ感じているモヤモヤを投稿していこうと思います.

モリカケ問題:忘れてしまっては安倍首相の思うつぼ

2018-08-07 | 政治
国会が終わってからというものすっかり投稿をさぼってしまっている.新たな展開がないからだが,それでは安倍首相や自民党・公明党の思うつぼだということはよくわかっている(※1).国会で野党の追及を受けている間も,しばらくすれば国民は忘れてくれるだろうという態度がありありとしていた.ネトウヨなどは同じことを執拗に何度も投稿すると聞く.それどころか似たような投稿を自動生成することもあるという(※2).スパム路線は取りたくないが,かたくなに回答を拒む首相や与党の追及をやめるわけにはいかない.悩ましいところだ.
国会審議で,安倍首相は「同じことを聞かれれば同じことを答える」と言っていた.その時の文脈は知らないが,たとえばモリカケ問題で野党が同じような点を追及するのは,首相がきとんと調査した上で反論しないからだ(※3).それどころか論点をすり替えて答弁する「ご飯論法」も多用し(※4),とても「答えている」とは言えないからだ.
「ないことは証明できない」という言い分もあるのだろうが,野党が一応の証拠をみつけてきても,向き合おうともしないのは不誠実きわまる.

今日は朝日新聞2018-8-7から二点のみ取り上げる.

・森友問題では,籠池前理事長が安倍首相夫人からお墨付きをもらったことを示す交渉記録について,「つくった記憶がある」とは認めつつ,「発見できなかった」との理由で財務省の公表資料に含まれていなかった.「つくった記憶がある」のであれば,文書自体は発見できていないが,こういう趣旨の文書を作成した,ということを記すべきではなかったか.これでは財務省自身が作成した公表資料は,やはり「本当にやばいもの」は外したバージョンだったと思わざるを得ない.

・加計問題では,内閣府幹部が出張時に加計学園の車を使ったのに出張記録には「官邸車利用」と記載していた.学園側から便宜供与を受けた例が他にもあるのではないかとの野党の調査要求に対して内閣府は「対応を協議中」(8月3日)というばかりだという.だが問題が発覚したのは5月だ.やはり国民が忘れるのを待っているとしか思えない.

それにしても,今日の新聞記事も,先の国会の積み残し課題を協議する参院予算委員会の理事懇談会があったこそ記事になった.「ニュース」を書くのが身上の新聞としても,新しい追及のきっかけがなくて困っているだろう.ゼロ回答を続けて国会閉幕まで逃げ切れることが,不誠実ではあっても,戦術としては有効であることが立証されてしまった国会だった.

関連記事:
※1 「国民の飽きが首相の味方―文書に基づいて矛盾を指摘して議論を動かすべき」
※2 「ボットによる自動拡散が選挙で使われていた」
※3 「「いつまでモリカケ」悪いのはどっち?

※4 「ウソをつかずに質問をすり替える「ご飯論法」」

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 援助の名目で高金利の融資を... | トップ | カジノ「白紙」のはずの横浜... »
最新の画像もっと見る

政治」カテゴリの最新記事