リベラルくずれの繰り言

時事問題について日ごろ感じているモヤモヤを投稿していこうと思います.

異次元緩和の中の為替介入は相場急変動で投機筋を儲けさせるだけではないか

2022-10-26 | 政治
先日、円が急騰し、149円台から145円台になったが、その後また149円台に戻った。日銀が覆面介入したらしいが、効果はほぼ数時間しかもたなかったようだ(朝日新聞2022-10-24夕刊)。これでは介入により相場に一時的に急変動を引き起こすことで、投機筋に儲けの機会を与えているだけではないかと思った。私は一介の素人でしかないが、翌日の朝刊にもそうした見方が載っていた(朝日新聞2022-10-25)。
9月22日の介入の際には突然の急変動に耐えられずに損切りする投資家がいたが、今や、介入で円高に振れた瞬間に円を買ってその後円安に戻ったときに売る「介入待ち」もいるため、介入しても直後に円安が進みやすくなっているという。「短期筋から見れば介入は『おいしい局面』」との声がこの傾向を端的に表している。

莫大な外貨を投入しても効果は数時間で、一部の投機筋にもうけさせるだけ。こんなおかしなことが起こるのは、なんといっても円安の根本原因となっている異次元緩和路線を見直そうとしないからだ。黒田日銀総裁だったと思うが、数年前に、異次元緩和を見直すそぶりを少し見せただけでもものすごい円高になってしまうと言ったと最近読んだ。なにも大幅利上げをして景気をどん底に突き落とせというのではない。中長期的に異次元緩和を正常化することを検討すると(本気で)言うだけでいいのだ。アベノミクスでは景気を維持するために市中にお金をばらまき続けていた。そんな異常な状態を正常化することを考えるという当然のことをすれば、少しは異常な円安にも歯止めがかかるはずなのだが。

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