リベラルくずれの繰り言

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カジノ:横浜市長の誘致「白紙」はどうも怪しい

2018-06-20 | 政治
カジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致に名乗りを上げている自治体がいくつかあるが,横浜市長の林文子氏は一時期は誘致に積極的だったのに,昨年の市長選を機に「白紙」にトーンダウンした.IR実施法案の衆院通過を受けた談話でも,「法案や国の動向などを踏まえ,引き続き情報の収集・分析を進める」と述べて態度を明らかにしていない(朝日新聞2018-6-20横浜版).だが反対とは言っていないことは注意すべきだ.「国の動向」は踏まえるが「世論の動向」を踏まえるとは言っていないのも気になる.「(議論が)十分とは言えない」「根本的なところは議論が詰められた」という発言を,記事は賛成派,反対派双方への配慮をにじませたと分析しているが,「議論が十分とは言えない」というのは,アリバイ程度に議論して「十分と言える」程度になったら賛成する,と言っているように聞こえる.林市長がかつてカジノ誘致に積極的だったことを考えると,腹の底では「折を見て誘致」になっているかもと思えてならない.現に「表面上は遅れているように見えても,水面下でいろいろやっていることがある」との証言もある.
京急電鉄はすでに横浜でのカジノに参入を検討しており,「横浜エリアにIRが設置されれば沿線が活性化され,輸送客の増加などが見込まれる」としている(朝日新聞2018-6-20).鉄道会社の収益向上(&混雑率上昇)のためにカジノを作られてはたまったものではない.

話は変わるが,横浜の林市長は政府が進める幼児教育無償化に関する有識者委員会に名を連ねているが,政府の敷いた路線に沿うばかりで,「無償化より待機児童解消を」という保護者らの切実な声を届けようとはしてくれていないようだ.(過去ブログ


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関連リンク:
日本弁護士連合会「カジノ解禁に反対するQ&A」(pdf)




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