リベラルくずれの繰り言

時事問題について日ごろ感じているモヤモヤを投稿していこうと思います.

ファスト映画の公式版が欲しい

2021-09-01 | 一般
権利者に無断で作成・公開された「ファスト映画」が問題になっている。映画を編集し、字幕やナレーションを付けて10分くらいにまとめたものだ。見どころを集めて結末まで示すもので、映画を見る気にさせる紹介動画とは違う。今年6月には、ユーチューブだけで55のアカウントから2100本が投稿され(再生回数約4億7700万回)、被害額は956億円にも上ると推計されている。
無断でファスト映画を公開したことでこの6~7月に5人が宮城県警に摘発され、その後ユーチューブのファスト映画のアカウントは激減し、今残るのは8アカウントだという。そのうち書類送検された20代の男性が1000万円以上の賠償金を払うことで映画会社1社と和解したという(朝日新聞2021-8-30夕刊)。

もちろん著作権者に無断でこうした動画を作成・公開するのは問題で、ユーチューブなどでは視聴回数に応じて投稿者が広告収入を得られるというから、私も検索してみたい気持ちを抑えて我慢している。だがファスト映画は私がかねがねあったらいいなと思っていたものに近い。
私が想定していたのは30分から1時間くらいの長めのダイジェスト。映画を見たくても忙しい現代人に2時間はなかなかとれない。録画した映画を見るときもところどころ早回ししながら見ることがある。子供に紹介したいときなど、展開が遅いとすぐに飽きられてしまう。あらかじめ見どころを集めてダイジェストにしたものがあれば売れるのではないかとかねがね思っていた。

完成した映画は制作者がこだわりをもって編集したもので、「1時間」のダイジェストであっても制作者にとっては不本意なことは想像できる。だが、NHKの「名曲アルバム」は古今の名曲をなんでも「5分」に収めて好評だった。映画も、(海賊版はいただけないが)そんなダイジェストが公式に制作されればうれしい。

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