国民の疑問の声や地元の反対を無視して辺野古への土砂投入が始まって5年がたったという。だが開始前から地盤が「マヨネーズ並み」の軟弱さであることがわかり、工事の難航が予想されていた。政府は総工費を「3500億円以上」としていたが、地盤対策費を考慮した2019年の数字は9300億円にもふくらんだ。投入済みの土砂はまだ予定の16%だが、予算は2022年度までですでに4312億円が支出済みだという(朝日新聞2023-12-18)。難航は予想されたが、予算の半分近くを投入して(しかもこれは2022年度までの数字だ)16%しか進んでいないとなると、最終的な費用がどこまで膨れ上がるか予想もつかない。このくらいの難航はしろうとでも予想ができたが、政府は一向に冷静に見直そうとはしない。「思考停止」という識者の指摘(同24面)がまさに的を射ている。
同じ記事でもう一つの識者の談話を見てはっとさせられた。「皮肉なことに、普天間を使い続けることが目的のようだ。」
そう、米軍はきっと日本政府が合理的な時間内に工事を完成させることができないことはきっとわかっているのだろう。だが日本政府が終わりのない工事に血税を投入し続けようが、米軍にとって何ら困ったことはない。移設を約束した普天間飛行場を無期限に使い続けられるというだけのことなのだ。
しかも、この間の状況の変化で軍事的合理性もなくなってきているという。
そんな終わりのない、意味もない無理な工事を延々と続ける日本政府がみじめに思えてならない。
同じ記事でもう一つの識者の談話を見てはっとさせられた。「皮肉なことに、普天間を使い続けることが目的のようだ。」
そう、米軍はきっと日本政府が合理的な時間内に工事を完成させることができないことはきっとわかっているのだろう。だが日本政府が終わりのない工事に血税を投入し続けようが、米軍にとって何ら困ったことはない。移設を約束した普天間飛行場を無期限に使い続けられるというだけのことなのだ。
しかも、この間の状況の変化で軍事的合理性もなくなってきているという。
そんな終わりのない、意味もない無理な工事を延々と続ける日本政府がみじめに思えてならない。