リベラルくずれの繰り言

時事問題について日ごろ感じているモヤモヤを投稿していこうと思います.

専業主婦(主夫)は引きこもりにならないのか?

2019-06-16 | 一般
ひきこもりといえば、ニートの若者というイメージがあるかもしれないが、中高年のひきこもりも多く、問題になっている。自治体や研究者からの指摘はありながら従来の調査では40歳以上は除外しいたのだが、今年発表された調査(asahi.com)で裏付けられた。ひきこもる子が50代で親が80代ということで中高年のひきこもりは「8050問題(まちまるごーまるもんだい)」としても注目を集めている。
その一方、専業主婦が調査から除かれていると知って驚いた(朝日新聞2019-6-16)。今回の調査から、専業主婦(夫)、家事手伝い、介護・看護などをしている人で、最近半年間に家族以外の人との会話がほとんどなかった人は含めるという。だが介護をしながらひきこもっている人も大勢いるという。「ひきこもり」って何だろう?

内閣府の調査によるひきこもりの定義は次のとおり。
まず、次の中で自分の状態を一つ選ぶ。
1.仕事や学校で平日は毎日外出する
2.仕事や学校で週に3~4日外出する
3.遊び等で頻繁に外出する
4.人づけいあいのためときどき外出する
5.ふだんは家にいるが、自分の趣味に関する用事のときだけ外出する
6.ふだんは家にいるが、近所のコンビニなどには出かける
7.自室からは出るが、家からは出ない
8.自室からほとんど出ない
そして、5.~8.を選んだ人で、その状態が半年以上続いている人が「ひきこもり」とされる。
ただし、
・身体的な病気や、家で仕事をしている人は除く
・専業主婦(夫)、家事手伝い、介護・看護などをしている人で、最近半年間に家族以外の人との会話がほとんどなかった人は含める。


5.6.あたりは専業主婦だと普通にいそうな気がする。いや、自分だって定年退職後はたぶんそうなると思う。何が問題なのだろう。

・幸い今はSNSがさかんで、家に「ひきこもって」いても社会とつながりをもつことはできる。「仕事」ではなくても、ブログの運営だけで充実した日々を送っている人だっているだろうし(検索してみると、専業主婦らしい人のブログで「ひきこもり」を名乗っているものが多数ありそうだった)、SNSでつながった人たちと他愛のない会話をしている人だっているだろう。社会とのつながりや孤独感という意味では、そういう人(主婦だろうと若者だろうと)はひきこもりからは除外していいと思う。(昭和生まれにとってはさみしい気もするが。)

・「身体的な病気」の人を除く、というのはわかる。病気の人だってつらいだろうが、それは「ひきこもり」とは別の問題で、別の対処が必要だ。一方、「介護・看護」の人を家族以外の人と会話があれば除外するというのはどうだろうか。「介護・看護」も「ひきこもり」とは別といえば別で、社会のサービスを充実させて家族を解放することも進められていると聞く。だが「ひきこもり」の観点からの対策も必要ではないだろうか。

・専業主婦(夫)などについても、家族以外の人との会話があれば除外している。夫や子供と普通に暮らしているように見えても人との交わりを避けて生きづらさを感じている「ひきこもり主婦」がいるそうだ(AERAdot.;もっと詳しいサイトを見たのだが、みつからなくなった)が、「主婦(主夫)」のひきこもりを例外事例ととらえずに、もう少し掘り下げた調査をしてほしい。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 子育て世代の呼び寄せに自治... | トップ | ファッション誌の自民党との... »
最新の画像もっと見る

一般」カテゴリの最新記事