保育園付きマンション，あえて認可外にして入園保証

大規模マンションを建設する際に保育施設の設置を促す通知が都道府県と政令指定市に出されている（２０１７年１０月）．それに応じて保育園併設のマンションは首都圏の１都３県で約２０棟あるが，ほとんどは認可園だという．だが認可園だと，入園の選考をするのは自治体なので，マンション入居者が利用できるとは限らない．
そこでこのたび千葉県柏市のタワーマンションで開業した認可外保育園は，あえて認可外にすることで，自治体を通さない直接契約で，入居契約を結んだ住人が先着順で入園できるシステムにしたという（朝日新聞2018-4-3夕刊）．認可外とはいえ，保育士の配置や面積などの基準は認可保育園に準じており，運営するのも認可保育施設を展開する事業者なので，質の面でも心配なさそうだ．認可外だと，入園者集めなどがマンションの管理会社の負担になる恐れがあるというが，空きがある場合には自治体に斡旋してもらうようなこともできるのではないだろうか？（既存の認可外保育園はそうなっていないのだろうか？）
賃料相場が気になるところだが，資金に余裕のある人に限られるとしても，それで待機児童が緩和されれば，育児世代みんなに恩恵は行きわたる．それに保育園を必要する年数が限られていることを考えれば，賃貸としたのもうまい．
マンションというと「駅近」が問われることが多いが，せっかく駅近でもはいれた保育園の場所によっては遠回りを強いられる．駅から遠くても保育施設が近い「育住近接」がトレンドになりつつあるそうだ．

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