東部大阪治水対策推進協議会の視察2日目
本日は石川県の手取川ダムを視察させていただきました。
最初に管理事務所でダムの説明を受けました。
手取川はロックフィルダムと呼ばれます。土と石でできたダムです。自然と同化するように作ったと説明がありました。
大雨時、ダムが溢れないようにかつ洪水にならないように調節されています。
先日の西日本豪雨の時はこのゲートを15cm上げたそうです。
ゲートを上げて放流を開始する前には40kmに渡る下流に人が居てないか点検して回り、サイレンが鳴らされるそうです。
ダムの放水の規則やマニュアルがあるそうです。しかし、洪水放流量を決めるシステムがあるとは言え、下流の川の水位や降雨予測などを総合的に判断するのは人の判断になるとの事で、いい意味と悪い意味を兼ねあわせた命を左右するダムだと思いました。
ダムの貯留量が満タンになった場合は入ってきた同じ流量を放流することになるそうです。
どのダムも入って来た以上の量を放流するという事はないそうです。
上流から流れてくる水を全てダムに溜め込んでいるため、下流の川や沢の水量が減って環境が変わってしまわないように常に一秒間に1トンの維持放流が行われているそうです。冬場は半分量の維持放流が行われています。
入ってくる量に合わせて放流するのかな?っと思ったのですが違うようです。
ダム湖の真ん中に取水塔があります。ここから発電や水道水に使う水を取るそうです。
ダムには鯉がたくさんいるそうです。たまにイワナも…
ダムに辿り着いた生物は下流に行く道は普段は維持放流の出口のみだそうです。
やっぱりダムで生態系は変わってしまうようですね〰︎
ここでもダムカードをもらいました。
あまり時間がなくて、普段の維持管理の事や費用、支流の堤防の状態、水道水や発電量の事など聞きたい事が聞けなかったので残念です。