ムカデとことこ

 ひとが幸福になること・意識の成りたち・物理と心理を繋ぐ道
       ・・そんなこと探りたい

「哀しい哉、哀しい哉・・」

2015-11-02 15:15:45 | 言葉
「哀しい哉、哀しい哉、復(また)哀しい哉。

悲しい哉、悲しい哉、重ねて悲しい哉。」

・・・これは空海の『遍照発揮性霊集 巻第八』にある言葉だそう。

川辺秀美さんという人が編訳の『空海 人生の言葉』というのの中にある。

最初の方にこれがあった。

声に出して読み始めると涙が流れ出て来る。

なんで???と自分でも思うけど、

勝手に出て来る。

空海がこれを書いたとき、どんなふうに哀しかったのか、

何がどんなふうに悲しかったのか、わからないし、

哀しいと書いて何を伝えたかったのかもわからない。

何故私から涙が出て来たのかも、わからない。

何か一つのことで悲しくて涙が出た、という感じでもない。・・

何かを具体的に思い出して涙が出て来たわけじゃない。

なにか・・この、人生というもの・・に

そういうことを感じたんだろう・・・

この詩のような言葉を読んだだけで、

涙が流れた。

言葉の力なんだろうな、と思った。


むむむむ・・・・気になる気になる・・・・

2015-11-02 08:51:13 | 実例体験観察
家から出て、人に会う機会が以前より多い最近。

腰痛やら身体硬化症?やら認知症予備群?症状とかあるので、

自治体が設けてくれている太極拳と自力整体の教室に参加するようになったり、

自治体の秋の行事にも出かけている。

昨日も久し振りに以前働いていた職場の人に出会った。

むむむむ・・・と気になる気になる・・・

のはその人のことじゃなく、

その時の自分の心の状態。

後になって、その時の自分の心が観えてくる。

不自然な心が観える。

あぁ、そんな自分だったなぁ・・・とちょっと暗い気分になったんよ。

でも、さっき池田晶子さんと大峯顕さんという人の対談集を読んでいたら、

興味深い文章があって、

そうだな、そうだな、と思った。

(どういう文章だったか、またの機会に書くね)

そうしたらその後で、

こうして観える個である自分の心じゃなくて、

もっとずっと大きな心、それも自分なんだけど、それが確実にあるとわかるから、

こういう個である自分が気になるのかなと思った。

上手く表現できてないけど、

そんなふうに思えたら、なんだかすごく楽になったよ。

不思議だねぇ、心って。