木村秋則さんの新しい本を読んだ。
本当に凄い人だ。無肥料無農薬でリンゴを作ろうとしてから40年くらい経つようで、
今では大きくて甘い最高のリンゴになった。
その農法、自然栽培でお米も作っている。
日本や外国に年がら年中講演や指導に駆け回っている。
政治家や役人や海外ではダライ・ラマやオノヨウコさんなんかにも会って
思っていることを素直に言い、相手の言葉をよく聴いている。
ずっとアゲインストの中でやってきた、とあった。
胃がんにもなり、かなり命までが危ないこともあったようだ。
こうして立派なリンゴやコメが出来るようになっても、
地元の農家の人たち、地元のJAは冷たく固まってしまっているよう。
村八分の扱いをしてきた人たちも心では済まなく、
謝りたいと思っている人もかなりいるんじゃないかと思うけど、
古いしがらみ、忖度ばかりの風が吹いている田舎で
木村さんほど強い心を持てない人たちを思うと切なくなる。
それにしても木村さんという人は強くて優しくてしなやかだ。
素晴らしい愛の持ち主だ。
リンゴや米、自然からの贈り物の一つ一つに心があると確信を持っている。
全部繋がっていると確信がある。
この農法で世界はよくなるという強い確信も持っている。
胃がんもおとなしくなって転移もせずに元気でおられるようにと
心から思う。
神さまにお願いしたくなる。