図書館の返却コーナーにこの本があった。
日本植物学の父と呼ばれる牧野富太郎のことはなんとなく知っていて、
関心を持ってたんだけど、この作者である浅井まかての「類」
という小説を読んで面白かったことと、
ボタニカルアートも始めたこともあり、
館で借りて、数日前に読了。
とても面白かった。
この本の牧野富太郎という人は凄くいい。
とても魅力的。けれどこのひとが夫だったら、ちょっとどころか、かなり大変。
ものすごい行動力。
それの元の、ものすごい情熱。
何故か、そう生まれついてた。
どうしてもそんなふうに思ってしまう。
自分は情熱を持って生きようなどと思って情熱的になるわけじゃない。
牧野富太郎は、
何故か、植物がいとおしくてたまらない。
何故か、植物を愛さずにはいられない。
何故か、権威というものに関心がない。
何故か、日本中の全部の植物を見つけて、名前を付けてやりたくてたまらない。
強い思いというのは誰しもあるものだと思うけれど、
彼の生き方は全部そんな風にみえる。私には。
彼の周りにはそりゃいろんな人がいて、彼の考えに反対する人もいたろうし、
いろんなことに出合うけど、
そういったことに彼の心は屈服できない。
持って生まれた情熱のままに生きた人だと思う。
生まれながらの情熱を、生まれながらの自由意思で思いっきり生きた人だと思う。
それに比べ・・・・・と何か書きたくなるけど、書かない。