久し振りに村上春樹さんの本を手に取った。
前回読んだのは、多崎つくると巡礼のとき・・・と記憶してたら、
やはり記憶違いでありました。
「色彩を持たない多崎つくると巡礼の年」でした。
この程度の記憶力、といったらカッコつけ過ぎくらいなこの頃の私で、
読んだという朧げな記憶はあるんだけど、
内容をすっかり忘れていて、今、ネットを見たら筋書きがあって、
あーぁぁ、そういうのだった・・・です。
今回のは゛自伝的エッセイ”とあったよ。
やっぱり、この人を私は好きだなぁと思った。
そして凄いとやっぱり思った。
強いと思った。
頭と身体が一致してる。
他者にずかずかと踏み込まない、というか、
そうすることで誰にも何もいいことがないということを知っている。
小説を書くことが大好きで楽しくて面白くて大変でその大変さを放り投げられない、
面白いから。きっと。
そんなふうな自分でしか在りようがないんだろうなぁと思う。
まぁ、だれでも今のような自分でしか今現在は在りようがないものだけど。
小説を書かずにはいられないんだと思う。
言葉を紡いで自分の心の奥底まで降りて行くことの恐さや面白さから
抜けられないんだろうなと思う。
いい人生を送っているんだろうなと思う。
とても読み応えがあった。