フライフィッシングの話

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銘竿アルバム02〜セージ SAGE GFL686

2025-02-10 12:35:00 | タックル
セージ社のロッドで真っ先に思い浮かぶのは、何と言っても1983年に発売されたRP(リザーブパワー)シリーズだろう。何しろ、グラファイトIIテクノロジーという新素材を採用した次世代アクションは、キャスタビリティとディスタンス性能に長け、そればかりか驚異的な軽さをも兼ね備えていた。確か、高番手のマルチピースパックロッド(4ピース)なんかも、RPシリーズが最初だったのではないだろうか?

この革新的なRPシリーズが登場して以来、主要なフライロッドメーカーの多くが、追従するように次々とハイモデュラス化されたファストアクションモデルを発売。ところが、その後もセージ社は快進撃を続けるのだ。他社に先駆け、最新のグラファイトIIIテクノロジーを引っ提げ登場したRPLシリーズは、至近距離から遠投までこなす現代フライロッドのお手本とも言うべきアクションとなった。

そんなセージロッドの原点がこのGFLシリーズだ。飴色のブランクに濃茶色のスレッドと薄茶色の飾り巻きが施された外観は、その後のRPシリーズを経て、RPLシリーズまで受け継がれた。言わばセージロッドのトレードマークである。滑らかなベンディングカーブを描くミディアム〜ミディアムファストアクションのブランクは、バット部がやや細めだが、25ヤードを超える遠投も難なくこなすパワーを秘めていた。



セージのロッドも最初の頃はフェンウィックのようなアメリカらしい無骨なデザインだった。この6番ロッドは、当時千駄ヶ谷にあったウォルトンで購入、今見ると長めのハーフウェルグリップにローズウッドのフィラーとアルミ製ダウンロックスクリューという独特な組み合わせが面白い。




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