フライフィッシングの話

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忍野の冷たい雨

2007-05-11 12:09:37 | 桂川(忍野)

前日の天気予報によると、午前中は晴れ時々曇り、昼過ぎから夕方にかけては雷雨の予報だった。まさにチャンス到来である。
と言うのも、以前から機会に恵まれず、「降り始めのライズが凄い。」とか「まさにライズの嵐だった。」などという話をこれまでずっと聞かされ続けていたからだ。

昨日の記録的な暑さから一転し、今日はぐっと気温が下がるとの予報。しかし、忍野に着いてみるとまだ結構暑くて、長袖シャツ一枚で丁度良いくらいだった。
とりあえず風もそんなに強く無かったので、まずは3番ロッドでS字の方から攻めてみる事にする。

流れの中を見ると、最近放流があったらしく、あちこちに結構魚が溜っている。
しかし、対岸のブッシュ下にロールキャストでフライを打ち込んでみるが、反応はあってもなかなか乗らない。そのうちに23センチ程のヤマメが掛かると、足下でバレてしまった。
そのままテニスコート裏から漁協前の堰堤まで釣り上がり、その間サイトフィッシングでイワナとヤマメをキャッチ。堰堤の下は粘っている人が居たのでやらなかったが、覗いた限りでは相当数の魚が溜っているように見えた。

暫くして風が強くなって来たので、4番ロッドに交換する。
鐘ヶ淵堰堤でやっていたら、いきなり突風が吹き、危うく帽子を飛ばされそうになったので、強風を避けて今度は金田一へ移動。ここでも最近放流があったのか、なかなか反応が良く、ようやく放流マスをキャッチ。続いて下流の瀬で良型がヒットした。始めは下流へグングン走って行くので、ニジマスかと思ったが、黄金色の魚体を見てすぐにブラウン(写真)と判る。さすがに流れの速い瀬育ちの魚体はとても美しかった。

昼食後、車の中で昼寝をしていたら、突然屋根を打ち付ける雨の音で目を覚ました。
空はいつの間にか真っ黒い雲に覆われていて、時折雷光も見える。天気予報はズバリ的中したが、暫く様子を見ていたら、雨がさらに強くなり、レインウェアに着替えるタイミングを失ってしまった。そのまま富士急へ様子を見に行くと、ライズはまだのようで、ひと安心しながら雨が落ち着くのを待つ。
雨がひと段落したところで急いで着替え、富士急へ向かうと、この辺り特有の黒っぽい魚体のマスが盛んにライズを繰り返している。ところがフライの方には全く反応が無く、全く成す術が無い。仕方無く、金田一へ移動してみると、ライズは散発ではあったが、フライへの反応はまあまま良くて、綺麗なニジマスをキャッチ。ところが、冷たい雨に打たれているうちに、すっかり身体が冷えてしまい、ここでひとまず退散する事にした。

夕方、臼久保橋の辺りは土砂が流れ込んで、とうとう濁りが入ってしまった。これではイブニングは期待出来そうに無い。
こうなると、温泉裏より下流か、新名庄川出合いより上流へ行くしかないだろう。一瞬あまりの寒さに、このまま帰ろうとも思ったが、考え直して夕方は漁協駐車場へ移動。江戸屋前でお決まりのヒゲナガパターンとなった。相変わらずフッキング率は低かったけど、派手な出方にきっちりと合った2尾のレインボーはどちらもヒレピンだった。

この日の釣果。
ニジマス6尾、ヤマメ2尾、イワナ1尾、ブラウン1尾
今日はバラシも多く、結果はいまひとつ・・・。

写真上:忍野温泉裏は典型的なチョークストリームが続いているが、左岸は崖で足場が悪く、右岸は私有地のため、竿を出せる場所は非常に少ない。

写真下:こんな美しい魚に出会った時は、リリースネットを持っていて本当に良かったと心から思う。バーブレスはもちろんの事、リリースする際も細心の注意を払いたい。


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