韓国ドラマ「マイ・ディア・ミスター私のおじさん」
タイトルと写真からほんわかした年の差ラブストーリーかと思いきや。
想像を裏切る脚本のすばらしさ。久しぶりにいいドラマに出会った。
あと2話で最終回・・・終わってしまうのがほんとうに残念。
極貧、人間不信。介護に借金地獄に暴力。失業に不倫。大企業での内紛陥れの数々・・・。
暗い話で暴力シーンが苦手で見るのを止めたのですが、もう一度見て良かった。
IU演じるジアンに残されたのは口のきけない祖母の介護と親の借金。
働けど働けど利息を払うのが精いっぱい。闇金からは督促と暴力。
ある儲け話に手を出すジアン。
大手建設会社の社長から政敵の専務と部長を陥れる依頼だった。
巧妙な携帯電話に仕掛けた盗聴器。
部長のドンフンの下で派遣社員として働きながら、ドンフンの言動を監視するジアン。
IUは歌手で俳優。不幸なジアンがドンフンの優しさに触れて少しづつ心を開いてゆく姿がいじらしい。
ドンフン役はイ・ソンギュン。
「コーヒープリンス1号店」の音楽家や「パスタ」のシエフでお馴染み。声がいい。
余談ですが、「コヒプリ」ではソンギュンは三角関係に悩む役柄。
彼の高台の家が素敵で韓国旅行の時に行ってきました。眺め抜群のカフエになっていました。
このドンフンの3兄弟もそれぞれの人生が。人生のどん底。
しょっちゅう集まる兄弟の結束力。おじさんサッカーチームの仲間たち。
下町の庶民の暮らしぶりやそこに流れる人情。
四六時中盗聴しながら、ドンフンの言葉に今まで経験しなかった優しさに触れていく。
自分の為に捨て身になって闇金業者と闘ってくれたある言葉に号泣するジアン。
脚本が上手いですね。
不倫をするドンフンの妻。ドンフンの兄は無職で妻と別居中。天才と言われた映画監督だった弟。
3兄弟の苦労人の母。居酒屋のママ。闇金の暴力をふるう幼なじみの男の屈折した愛。
それぞれのいろんな人生が描かれている。
「なんてことはない」ドンフンを支えてきたの父の言葉だ。
このドラマのラストは何だか素敵な未来が待っている気がする。
もうすぐ最終回です。
イ・ソンギュンが出演している「パラサイト半地下の家族」
映画館が開館。ただ今上映中です。