鈴木京香さんが吉阪隆正氏設計の住宅を継承されたというニュースを見ました。名建築ヴィラ・クゥクゥという建物で築60年。吉阪隆正氏は建築家ル・コルビュジェに師事。解体の危機にあった名建築が見事に改修復元されたそうです。京香さんは、この建物を初めて訪れた時、「壊されてはいけない」「残さなければいけない」継承しようと決めたそうです。素敵ですね。思いを形にされた京香さん。時間とお金を何に使うのか。そこにその人の生き方が表れます。ちなみにパートナーの長谷川博己さんのお父さんは建築家。コルビュジェの研究もされていたそうです。
中学生の頃、校区の中に心惹かれる洋館があった。須磨離宮の前にあって、ヒマラヤ杉の中にひっそりと建っていた。どんな人が住んでいるのかどんな建物なのか。外観を見るだけでも想像が膨らみワクワクしました。後にウイリアム・ヴォーリスの設計だと聞き納得。材木商の室谷邸。ところが残念なことに解体されてもう見ることは出来ません。保存運動もあったそうですが実らなかったようです。神戸市も買取せず。神戸市はダメですね。文化財にお金を使って欲しいものです。京香さんの話から思い出しました。ウクライナの美しい街も無残に破壊されている。壊されたものは二度と戻らない。
*室谷邸の一部が再現され、六甲山頂にあるヴーオリスの六甲山荘近くに記念館があるそうです。六甲山荘もNPO法人アメニティ2000によって運営管理されています。室生邸の写真はウキペディアからお借りしました。