質料、力が内在するための質料をもはや条件にもたない〔必要とはしない〕が 、しかしそれでも力を誘発する活動性(die sollizierende Tätigkeit)必要である。(ibid s 272 )
§45
この誘発する活動性はそれ自身力である。従って力は誘発されるように、誘発されなければならない。それで二つの活動性相互の関係は、二つの規定のこのような相互的な交換(dies wechselseitige Äustauschen)であるから、各々は他者の活動性または
発現(die Äusserung)の根拠である。こうして根拠の概念は、自分自身の活動性とこの活動性を発動させる他の活動性との根拠であるような根拠であることになった。
(3)内的なものと外的なもの
§46
本質は自分自身を発動させる活動性であるという意味で、本質は定在の根拠である。
だから、本質の定在の中には何ら外来のものはない。すなわち根拠自身によって定立されないような何ものもない。従って本質と本質の定在は同じものである。前者は内的なもの(Inneres)として、外的なもの(Aeusseres)としての自分に関係する。すなわち、外的なものは内的なものの
表示に他ならない。
§47
根拠はこのような相関関係(das Verhältnis)として、無制約のもの(das Unbedingte)であり、内的なものである。また静止的な自分自身との同等性としての質料と、対立の統一としての形式の統一である。根拠はその定在の中に質料という形で