12/15~16日、兵庫県北部にある因但国境山塊の盟主・氷ノ山へ向かう。
この山、無雪期なら多くの登山者で賑わっているのだが積雪期になるとそう簡単には登れない。
ここは豪雪地帯として知られる但馬地方。冬は、完全なエキスパート領域となる。
今回、予定していた週の前に寒気がきていたので雪は90cmあるとの情報。
厳冬期登山の練習と耐寒トレにちょうどいいだろうと思い、出発する。
12/15土曜日
それまで寒気が来ていて雪がちらつく日もあるくらい寒かったのに、この日は朝から雨。
とりあえず、車で氷ノ山の登山口である福定親水公園まで走らせること3時間。
車道は除雪車が入っていたので、ノーマルタイヤでも大丈夫だった。
夕方に到着、福定親水公園周辺の積雪は20~30cmほどでトイレ・水場は閉鎖している。
雪を整地してテントを張って明日へ備える。
12/16日曜日 雨は止んだが、相変わらずどんより曇り空。天気予報は曇りのち晴れ。
前日は、耐寒トレのため薄手のシュラフで寝たため何度か寒くて目が覚める。
朝食に、大根葉おやきとシュトーレンを食べて福定を7時45分に出発。
車道を黙々と歩き40分で東尾根登山口に着く。
さぁ、頑張って登るぞ~。
積雪期のため、谷筋は雪崩が怖いので東尾根から山頂までのピストンだ。
いきなり急登で始まる。トレースは、1パーティ2人組がすぐ前を歩いたと思われるもののみ。
これは何?かわいいなぁ。あちこちに落ちている。
東尾根避難小屋までは、登山口から40分で通過。
尾根に入りワカン装着するも、かなり苦戦。神戸大ヒュッテまでさらに2時間も要する。
そして、ここからが今回の迷所?
先行の二人組パーティに追いつくが、ガスって視界が悪くて現在地がよく分からない。
目印の赤テープはヒュッテから上は無い。
だだっ広い道が続き、山頂へのルートが分かりにくいのだ。
25,000分1地図で方向を確認しながら先を進む。
13時、やっと山頂に到着できる。
あぁ、今日はここまでが長く感じたな~とのんびりしてられない。
山頂避難小屋に入り、超特急で昼食を食べて30分後には下山開始。
冬山は日照時間が短いから行動時間も限られてきて忙しい。
登っているとき、何にも見えなかった景色がようやくガスが切れて明るくなってきた。
こんなところで、ホワイトアウトなんか遭ったら怖いなぁと思う。
下りは早い、早い!
登ってきたトレースが残っているから、ザクザク歩く。
雪山って大変だ、しんどいよって登っているときはブツブツ言っていたワタシ。
晴れてきて青空が広がり、霧氷がキラキラ光っているのを見た途端にやっぱ雪山No.1!に変わる。
16時前に無事に下山、山頂からわずか2時間で降りてきた。
充実感いっぱいで、神戸へ戻った。
次週は、いよいよ本番直前トレなので気合いを入れていくぞ!