8月最初の日曜日は、つづら岩でクライミングを楽しんできた。
今回、この山行は前日にK氏からお誘いをいただいたものだ。
つづら岩・・・。名前は知っているが、どこにあるのかサッパリである。
関東は関西と比べると岩場の数がとても豊富だ。しかも都市圏から日帰りの範囲内だから素晴らしい。
今後、もっといろんなところを登れる機会が増えると思うととても楽しみである。
朝7時前に家を出発。新宿からはホリデー快速あきがわに乗車する。
この列車は奥多摩行へも途中の拝島まで連結運行していて、車内は登山客や家族連れでいっぱいだ。
五日市駅からは西東京バスに乗り換えて、千足で下車。10時半、登山口を出発する。
立派な標識があり、初めて来た人でも迷わずに歩けそうだ。
登山道は「関東ふれあいの道」になっていてよく整備されている。
実はこの日、ワタシは初めてストックを使って歩いた。
このストックはK氏から戴いたのだが、ストックの価値を知らないワタシにとって本当に
黄金の杖のように感じた。
このストックを使えば、安心安全の登山が今後も続けられる。
感謝の気持ちでいっぱいになりながら、目的地へと進む。
途中、綾滝で小休止。我々以外、誰もいない。
ここは、本当に東京の山かしら?と思うほど静かだ。
大きなカエルが滝の近くにいる。
見たことのないような蝶やトンボが飛び、自然豊かな場所である。
ちなみにこの日、ワタシはオニヤンマを初めて見て、その大きさと模様の美しさに感激。
12時40分、つづら岩に到着。見上げる目の前の大きな岩壁は、約40mあり3パーティが登攀中。
我々は最初、このメインの南壁ではなくて少しぐるりと回り込んだところの西壁から練習開始。
久々にギアを装着するらいちょうリーダーは、緊張気味だ。
ワタシも待機中の落石に備えて、ヘルメットのみ着ける。
トップはらいちょうリーダー、K氏ビレイ、さぁ練習開始。
西壁で2本登攀してから、いよいよ南壁だ。ここでは、K氏がトップで登攀する。
約40mの南壁はダブルロープで登る。
つづら岩の岩質はチャート(火打石)というらしく、非常にしっかりと安定した岩だ。
つづら岩に登り続けて50年!というK氏、見ていて気持ち良いくらいスルスルと登攀。
セカンドのらいちょうリーダーも、初めてのつづら岩をしっかり手応えを感じながら登っているようだ。
バンドを左にトラバースしていき、K氏とここでリード交代。
最後の終了点まではらいちょうリーダーが登る。
懸垂下降でふたりが無事に降り立ったころ、雨が降り出した。
予定通り、15時に練習終了。ここからゆっくり下山して17時のバスに乗り帰路に着く。
つづら岩まで、登山口から1時間半というアプローチがちょうどいい山登りを楽しめる。
そして、マルチピッチクライミングを存分に練習できるのだから素晴らしい岩場である。
充実感いっぱいの一日であった。