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DAZN観戦 2023年J2リーグ第29節 徳島ヴォルティスvsジェフユナイテッド千葉

2023-08-08 16:00:53 | サッカー視聴記(2023年J2)

※前回の徳島の記事はこちら(21節・山形戦、1-1)
※前回の千葉の記事はこちら(26節・清水戦、2-2)

<徳島スタメン> ※()内は前節のスタメン

  • 前節(町田戦、1-2)までの3-3-2-2(3-1-4-2)から再度フォーメーションを変更し、オーソドックスな4-4-2へシフト。
  • 千葉寛汰が(J3・今治へ)移籍となり、27節(甲府戦、1-2)をもって登録抹消。(形式的にはレンタル先変更)
  • カカが(ブラジル・アトレチコ パラナエンセへ)レンタル移籍となり、前節をもって登録抹消。
  • オリオラ・サンデーが(J3・八戸へ)レンタル移籍となり、今節をもって登録抹消。
  • スペイン・ジローナFC Bへレンタル移籍していた勝島が完全移籍へ移行。
  • スペイン・FCバダロナへレンタル移籍していた鈴木輪太朗イブラヒームが、再度レンタルで同じスペイン・ジローナFC Bへ移籍。
  • ポルトガル・ボアヴィスタFCへレンタル移籍していた渡井は、レンタル継続となり引き続き同クラブへ在籍。
  • エウシーニョが故障から復帰し、25節(岡山戦、1-1)に復帰・ベンチ入りして26節(ヴェルディ戦、0-0)から出場。
  • ルイズミ・ケサダが故障から復帰し、前節途中出場。
  • 吹ヶの負傷が発表され、発生日不明で6/15に手術実施し、全治3か月との事。
  • ユース在籍のGK黒田・GK近藤大和が2種登録。

<千葉スタメン>

  • 見木が累積警告により出場停止。
  • ドゥドゥがJ3・今治から完全移籍で加入し、27節(町田戦、3-1)から登録されて途中出場、前節(山口戦、4-0)からスタメンに。
  • 西堂がJ1・FC東京から育成型レンタルで加入し、今節から登録。
  • アゼルバイジャン・ネフチ バクーへレンタル移籍していたサウダーニャが、再度レンタルでセルビア・パルチザンベオグラードへ移籍。
  • GK松原が5節(大分戦、1-2)以来のベンチ入り。
  • 熊谷が故障から復帰し、9試合ぶりにベンチ入り。

後半戦に入り、再び1勝も出来ずというトンネルに突入してしまった徳島。
順位的にも降格圏の足音はすぐ後ろであり。

前回観た際のゲームコントロールの失敗(長らくリードしながら、パスミスが失点に直結し引き分け)という観点で見ると、24節での逆転負け(水戸戦、1-3)以降顕在化。
リードしても追い付かれる試合を繰り返す事で、とうとうビルドアップすらままならなくなる始末。

症状を重く見たのか、再度基本フォーメーションの変更に踏み切ったベニャート・ラバイン監督。
メンバーも5人入れ替えて、試合前インタビューでは「保有選手の多さ」故の手法と語っていました。
しかし逆に、その多さからか、特効薬となるべき夏の補強策には踏みきれないフロント。
ビルドアップ同様に、成績低迷に手詰まり感が漂う夏場の動きを強いられ。

そんな徳島が垂涎の眼差しで……と言わんばかりに、ドゥドゥ獲得など補強策を絡ませてブーストを掛けている千葉。
その勢いそのままに……というよりは荒れ模様の天候で、追い風を味方にして立ち上がりの蹴り合いを制してペースを握ります。
前半8分にはGK鈴木椋がプレッシャーを受けながらのフィードを送るも、小森のフリックで繋ぐと徳島のクリアミスもあり左ポケットへ。
走り込んだ日高がマイナスのクロス(エウシーニョにカットされる)と、両チームの近況が反映されたかのように推移します。
徳島は攻撃ターンとなっても、緻密なビルドアップは影を潜め、左から西谷が仕掛けるシーンの一辺倒に。

それでも予想外な事は起こるものであり。
11分ここも徳島はビルドアップを右サイドで詰まらされるも、櫻井の縦パスが通り、森海のポストワークから西谷が持ち運ぶ展開に。
しかし西谷が右サイドへ向かって前進と意表を突くと、パスワークを経てエウシーニョの中央へのパスを受けた森海、そのまま遠目から果敢にシュート。
これが豪快にゴール右へと突き刺さる、ゴラッソ気味のゴールとなります。

先制点に辿り着いた徳島ですが、不穏な流れは変わらず、以降千葉がひたすら攻撃を仕掛ける時間帯となり。
相変わらずビルドアップに難儀し自陣でボールを失う事が多く、課題のゲームコントロールはままならず。
守備だけはしっかりしたい所ですが、千葉の縦パス攻勢を前に出て阻まんとするも、そのチェックは遅れ気味で果たせません。

そして17分、ここも佐々木→ドゥドゥへの縦パスを潰しにいくも果たせず、倒されながらドゥドゥがポストプレイで繋いだ事で千葉の好機。
右サイドへの展開から、風間がカットインでバイタル中央を突くと、そのまま果敢にミドルシュート。
GK手前でワンバウンドののち左ポスト内側を叩いてゴールに入り、徳島同様にミドルシュートを炸裂させての同点弾となりました。

以降18分に千葉が右サイド高目でのボール奪取から、小森がヘディングシュート。(ゴール右へ外れる)
23分に徳島が浜下のボール奪取から前進し左ポケットを突き、棚橋がシュート(佐々木ブロック)とフィニッシュを撃ち合った末に、飲水タイムが挟まれます。

ブレイクの時間を得た徳島、ここから修正を図ったのか最終ラインから繋ぎ。
第1クォーターで全てロングフィードを選択していたゴールキックは、ここから短く繋ぐ姿勢へと改められ。

31分にはエウシーニョのミドルシュートがゴールを脅かす(GK鈴木椋セーブ)など、その姿勢が好循環を齎すかに思えた徳島。
しかし依然として千葉が優勢で、32分に再び敵陣で日高のカットから攻め立て、左ポケット周辺でのパスワークを経て小林がミドルシュート。
これが左ゴールポストを強烈に叩くフィニッシュとなるも、その余韻が冷めやらぬまま続く33分、風間のパスを田中和がワントラップで安部を股抜きで剥がし好機。
そして右ポケットを突くと、後追いの形で森昂が足でチャージしてしまい、田中和が倒れた事で反則を告げる笛が鳴り響きます。

これでPKゲットと、逆転への道筋を作り上げた千葉。
しかしキッカーを務めた小森はゴール上を狙いすぎたか、ふかしてしまい枠外で逃す形となり。
すると直後の徳島、ゴールキックでGKスアレスのフィードから繋ぎ、エウシーニョの裏を突くミドルパスを高橋がクリアミス。
あろう事かエリア内へ浮き上がってしまい、そのままダイレクトで森海がシュート、GK鈴木椋がセーブするもこぼれ球を自らスライディングで詰めた森海。
必死で戻った高橋のブロックも及ばず、失点危機から一転して徳島がリードを奪う事となりました。

結局その後も千葉の攻撃は続きますが、ゴールを奪う事無く前半終了。
それでも依然として、徳島を覆う暗雲は晴れずに見えたのは、

  • 得点シーンは森海のゴラッソ、相手のミスプレーという要素が大きく、攻撃の流れは今一つ。
  • 徳島サイドは千葉のビルドアップを悠々と許し、また前述の通り前に出るも後追いとなるシーンが多発。
  • 千葉は敵陣深めでボールを持ち、停滞したら戻して作り直す事を繰り返していたが、徳島サイドは前半そうしたシーンは殆ど無くゲームコントロールは行えていない風であり。
  • 風向きもあるが、ロングボールからのセカンドボールを拾えていたのは千葉。

という印象の内容だったからであり。(放送席は、徳島のビルドアップ・前線の守備をベタ褒めしていましたが)

かくして後半(HTでは交代無し)も、入りから千葉の攻撃が続く流れに。
悪天候という要素もあり、田中和のスピードを活かさんとするも不発気味に終わり。
その後徳島がやり返し、後半6分に得た左CKから、二次攻撃を仕掛けて左ハーフレーンから白井がミドルシュートを放つも枠外に。

すると千葉も、ゴールキックから短く繋ぐ細かなビルドアップを仕掛け、徳島のプレッシングを剥がして敵陣へ進入したのが7分の事。
多種多様な攻めを繰り出して翻弄させた末に、迎えた10分敵陣深め右サイドでボール奪取に成功します。
しかし奪った高橋がそのままカットインからクロスを送るも繋がらず、エウシーニョから反転カウンターで攻める徳島。
千葉ディフェンスが間延びしていた所を棚橋がドリブルで突くと、佐々木を剥がし右ポケットまで持ち運んで、そのままシュートを放ち。
鈴木大のブロックで方向が変わるもゴールに吸い込まれ、貴重な追加点を挙げます。

2点差とした徳島ですが、続く13分の千葉の攻撃で、左からのクロスの跳ね返りを確保にいったエウシーニョ。
しかし入れ替わった所を日高に拾われ二次攻撃を受けかけるという具合に、曖昧なプレーは避けたい状況。

一方追い掛ける千葉は、直後ベンチが動き小林・田中和・ドゥドゥ→熊谷・米倉・高木と一挙3枚替え。
右サイドハーフに入った米倉、自発的な突破こそ出来ない選手ですが、組み立ての中で高目の位置を取るその動きを徳島ディフェンスはフリーにしてしまう事が多く。
文字通り「味変」となった右サイドでの前進が中心となる千葉。
17分には高橋が風間とのワンツー突破から、受け直した風間がミドルシュートを放つもGKスアレスがセーブ。

かくして再び千葉のターンが続く時間帯となり、落ち着くシーンを作れない徳島。
飲水タイムが挟まれ(23分、明ける際に千葉は風間→福満へと交代)たのちも、千葉の攻撃を受けながらその葛藤に苦しむ事を強いられます。
26分にようやく、最終ラインからの前進のなか白井のスルーパスがブロックされ、拾い直しを戻して作り直すシーンが。
一息つきたい意識の高まりを象徴する一幕となりました。
28分に櫻井→長谷川雄へ交代したのちも、30分に森昂のロングパスで前へ運んだのち、最終ラインに戻すという具合。

しかし千葉の攻撃は熾烈を極め、27分に米倉のロングパスを収めた小森を経由し、福満が抜け出して右ハーフレーンをドリブルする絶好機に。
そして中央への横パスから高木がシュートするも、GKスアレスがファインセーブと際どい凌ぎを強いられます。
その後も33分にCKから米倉がエリア内でのシュート(森海がブロック)、39分に日高がミドルシュート(内田がブロック)、尚も繋いで高橋がミドルシュート(右サイドネット外)と放たれる強烈な矢にタジタジとなり。
(36分に徳島は森海・安部→渡・ケサダへと2枚替え)

こうした危機の連続で、ゴールを守るGKスアレスへの負荷は甚大だったようで、迎えた41分。
千葉の左スローインからの繋ぎで、田口は素早いエリア内へのスルーパスを選択するも、誰にも合わずにGKスアレスの正面へ。
しかしスリッピーなグラウンドで加速度が増したボールをキャッチできないスアレス、ボールはそのままゴールに吸い込まれます。
記録上は田口のゴールですが、オウンゴールに限りなく近い形で1点差に。

緊張感が一気に高まる事となった終盤。
その後もエウシーニョが熊谷に反則を受けて小競り合いを演じたり、そのエウシーニョと棚橋が足を攣らせるなど、サッカー以外での事象の対応にも迫られる徳島。
最後の交代の準備をするも、千葉が右CKを得たというタイミングでの交代を強いられます。(浜下・棚橋→坪井・柿谷)

そしてそのCK、キッカー田口はニアサイドへのクロス、抑えにいったGKスアレスの手前で落ちた所を米倉が合わせヘディングシュート。
ゴールネットを揺らし、土壇場で同点に追い付いた千葉。
ミスその他の事象で、既にボールの変化を見切る余裕も無いといった感じの守備対応となったのが残念でした。

かくして同点となった試合は、そのままスコアが動かず引き分けで終了。
田口がカウンターを阻止して警告を受け、次節出場停止となったのが千葉にとってミソでしたが、負け試合の流れながらも勝ち点1を得たのは収穫でしょう。

一方これで21位後退となった徳島。
再びのゲームコントロールの失敗で、内容的にも主体的な試合運びは殆ど行えず。
このフォーメーション変更でも結果が出ないとなれば、そろそろ残留争いの戦いへと舵を切る選択を強いられる時でしょうか。といってもレアル・ソシエダとの関係で一方的な監督交代は出来ないでしょうなぁ

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