ダイビングと生き物の写真ブログ3~魚・鳥・花・蝶・トンボなどなど

ダイビングの海の写真、動物・鳥・魚・昆虫などの生き物、自然風景の写真、これらを中心に気ままにブログを書きます。

ごあいさつ/使用機材/撮影地

野鳥・昆虫・両爬・ダイビングの水中写真などを撮っています。基本的に、美しい生き物を綺麗に撮りたいと思っています。
野鳥は好みのものをじっくり撮ることに重きをおいています。トンボや蝶は基本的に自然光で生態や環境を表現したいと考えています。両爬は夜間撮影が多いのでストロボを使用しています。最近は南西諸島のトカゲモドキをいろいろ撮っています。 近所で見かけたらよろしくお願いします。
カメラ;OLYMPUS OM-D E-M1 MarkⅡ(水中用) / OLYMPUS OM-1(メイン機)
レンズ;OLYMPUS M.ZD300mm(F4) / M.ZD60mm Macro(F2.8) / 他

撮影地は近場の北摂の公園から関西各地などいろいろ。中国地方や中部山岳に遠征することもあります。
定期的な遠征地は沖縄本島・石垣島・西表島・宮古島・奄美大島・北海道・柏島・舳倉島・台湾など。

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奄美大島の最終日の夜にヒャン発見!!

2023-06-01 16:00:00 | 爬虫類・両生類・淡水魚

奄美大島で撮ったヒャン(リュウキュウベニヘビ)です。








ヒャン(リュウキュウベニヘビ)
GW奄美大島の最終夜、3本のダイビングのあと宿で夕食を終えてのんびりしていました。
なぜなら外は結構な大雨で夜間散策は厳しそうな感じだったからです。
ヒャンが撮れていなかったので雨がやめば出撃しようと雨雲レーダーをチェックしながら、
ベッドでウトウトしているといつの間にか11時になっていました。
外を見ると雨は上がりそうな感じだったのでフライング気味に出撃することにしました。

自然観察の森で本ハブやヒメハブを見てアマミアオガエルの啼いている姿などを撮り、
午前1時を過ぎた頃にはまた雨が降ってきたので撤退を余儀なくされました。
宿までの道をややゆっくり流していると道路の右端にヒャンが一瞬見えました。
しかも大雨の中で2匹が交接しているのがはっきりと見えました。
大慌てで車を停めて確認すると2匹が絡まっています。
カメラを取り出して撮ろうとしますが雨が激しすぎてムリでした。
仕方なく2匹を観察ケースに収容し翌朝たっぷり撮りました。

もともとヒャンは奄美大島の基亜種ヒャン(黒バンド)、
徳之島から沖縄本島の亜種ハイ(白バンド)、
久米島や慶良間諸島の亜種クメジマハイ(バンドなし)に分類されていました。
近年、分類の研究が進み奄美大島と徳之島の個体群を種ヒャンとし、沖縄本島から久米島の個体群を独立種ハイとしています。
よくわからないのが徳之島の個体群は外見上はハイと同じなのに何故かヒャンと統合されたことです。
そして、亜種クメジマハイと呼ばれていた久米島と慶良間諸島の個体群は見た目が異なるハイに統合されたことも不思議な感じです。
まあ、遺伝的な理由で分類をしているんでしょうけどイマイチよくわからないことになったな思っています





奄美で撮ったその他の蛇なども載せておきます。

本ハブ
アオガエルを撮っている2m先でこちらをじっと見ていました。
1.5mほどの安全距離を保ってハブの自然な姿を撮影しました。
よく、棒で突っついて臨戦態勢になっているハブの写真は見ますが、
こういう自然な状態の写真のほうが自分は好きですね。






ヒメハブ
奄美自然観察の森の池にはヒメハブが10匹ぐらいいてびっくりしました。
昼間は岩の間に上手に隠れているんでしょうね。
ヒメハブは夜中じゅう出ているわけではなく深夜には隠れてしまう感じなので、
撮るなら夜9時ぐらいからのほうがよさそうです。






アカマタ
この個体はとっても小さく30cmぐらいのお子様でした。
小さくても気の強いところはアカマタらしく常に身構えてこちらを威嚇していました。
でも、とっても可愛らしかったです。





ガラスヒヴァ
この蛇は昼間に見ることが多い感じです。
長さは60cmぐらいですが細いので華奢に見えます。





アマミサソリモドキ
コレは普通種で本当にたくさんいます。
サソリにそっくりですがサソリではないみたいです。
触ると臭い液体を出すようなので触れようとは思いません。






アマミヤンマ(ヤゴ)定位
アマミヤンマは名前の通り奄美大島のヤンマです。
定位を見つけたので羽化まで撮ろうと思いましたが、
雨がきつかったのと翌日ダイビングの予定だったので定位を撮って終わりました。
いつかきちんと羽化を撮りたいと思います。






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アマミハナサキガエルなど~奄美大島のカエルたち

2023-05-28 19:00:00 | 爬虫類・両生類・淡水魚

奄美大島のカエルの代表はやはり先に紹介したアマミイシカワガエルだと思います。
ただ、それ以外のカエルたちも個性的で魅力があります。











アマミハナサキガエル
鼻先ガエルの仲間は脚が長くジャンプ力があります。
結構高く連続で飛ぶのでその気になればすぐに逃げられます。
背中の色が茶色~緑色で個体差があり見ていて楽しいカエルです。
名前の通り鼻先が尖っていてスタイリッシュなところがいいですね。







オットンガエル
太くて大きいく相撲取りのような体型のカエルです。
お腹の白さと背中の地味さが対照的ですね。
啼き声はまるでおっさんの咳払いのようで深夜の森に不気味に響きます。










アマミアオガエル
アオガエル系はどれも見た目は同じような感じですね。
樹上で啼いている姿が可愛らしくて撮り甲斐があります。
見た目は八重山や沖縄のアオガエルと同じですが微妙に啼き声が違うような気がします。







ヒメアマガエル
ほんの2.5cmぐらいの小さなカエルです。
小さいほうが寄りやすいのでついつい大きく撮ってしまいます。
雨の日の夜に足元をぴょんぴょん飛んでいましたが地味で見つけにくいカエルですね。






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美しいアマミイシカワガエル

2023-05-25 16:00:00 | 爬虫類・両生類・淡水魚

奄美大島滞在中の夜間散策で撮ったアマミイシカワガエルです。











アマミイシカワガエル
毎回行けば高確率でイシカワガエルがいてくれる小さな滝が1つあって、
今回も立派な雄が大きな声で啼いていてゆっくり撮らせてくれました。

何日間か通いましたが毎回違う位置でじっとしていていろんな表情が撮れました。
初日と2日目は滝の際にいて傘を差しながらびしょ濡れになって撮りました。
3日目は撮りやすいところにいたのでたくさん撮りました。
警戒すると頭を下げてしまいますが5分ぐらいするとまた啼き始めて姿勢もよくなります。
懐中電灯の光を赤や緑にすると警戒せず撮りやすかったです。
一番下の写真は多分雌で雨の日に林道を移動していました。




写真追加










アマミイシカワガエル
滝の個体も遠くから写せば割と周りに溶け込んでいます。
(感度を下げ過ぎて光が届いていないのもありますが)
林道で見つけた個体2つも追加しておきます。
やっぱり雨の日は活発に動くみたいですね。







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激レア!!新種登録されたアマミイボイモリ

2023-05-23 16:00:00 | 爬虫類・両生類・淡水魚

奄美大島の激レア生物アマミイボイモリです。
イボイモリは2022年に奄美大島・徳之島・請島産をアマミイボイモリとして、
沖縄本島・瀬底島・渡嘉敷島産をオキナワイボイモリとして独立させました。
奄美大島産のイボイモリは滅多に見る機会がないらしく、
2日目にして見つけたのは奇跡に近かったと思います。









アマミイボイモリ
GW奄美大島滞在の2日目、3本のダイビングを終えてから、
夕方雨上がりの奄美自然観察の森の様子を覗きに行きました。

特に何もいなかったので帰ろうとしたところ、
道路に黒いイモリが歩いているのを見つけました。
シリケンだろうと思い道路脇に移動させようと近づいてよく見ると、
何と激レアのイボイモリ様ではありませんか!!
あわててカメラとレンズを準備していろいろ撮影しました。

このアマミイボイモリ、個体差なのか手足の指先・肋骨の先端・耳や尾の縁が赤くなってます。
真っ黒のイメージがあったのでちょっとびっくりしました。
イボイモリの特徴は何といってもこの張り出した肋骨のゴツゴツした質感です。
よくゴジラっぽいと言われますが分かるような気がします。
イボイモリは黒光りするのでストロボを使わない方がいい感じで撮れますね。

また道路に出てきても困るので奄美自然観察の森に逃がしておきました。
成体になると天敵はいないようなので道路に出ず長生きしてほしいものです。









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オオサンショウウオの夜間撮影~GODOX TT350O

2021-11-22 16:00:00 | 爬虫類・両生類・淡水魚

新しく外部ストロボを買ったので試し撮りにオオサンショウウオを撮りに行きました。





オオサンショウウオ
相変わらずこの川はオオサンショウウオが多く300mほど歩けば10匹ぐらいに出会えます。
この秋は水が少なく透明度も高かったのでいい条件で撮ることができました。
オオサンショウウオは見るだけなら地元の箕面でも十分ですが、
撮るとなれば浅くて岩床が多いこの場所が一番かなと思います。

今回購入したストロボは中華製のGODOX=神牛のストロボで型番はTT350Oになります。
値段はAmazonで1万円程とリーズナブルながらスピードライトとしても使える優れものです。
型番末尾のOはOLYMPUSなどのマイクロフォーサーズ対応を示しています。
ストロボのガイドナンバーは36で光量はミドルサイズですが5m以内の近距離を撮るには十分です。
重さは200gぐらいで小型ストロボなのでミラーレスカメラとのバランスはいい感じです。
モードは「マニュアルモード」もありますが「TTL自動調光」が便利でいいと思います。
電池は単三電池2本で充電池も使えるので電池切れの心配はなさそうです。

機材/設定は以下の通りです。
カメラ;OLYMPUS OM-Ð E-Ⅿ1Ⅱ レンズ;M.ZD12-40mmF2.8
設定;ISO640 SS1/50 絞りF2.8 SS優先
ストロボ;Godox TT350O 設定;TTLオート-0.7







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ヤマカガシの幼蛇

2021-09-15 16:00:00 | 爬虫類・両生類・淡水魚

箕面にキノコを撮りに行ったら綺麗なヤマカガシの幼蛇を見つけたのでたくさん撮りました。


























ヤマカガシ幼蛇
おそらく去年の秋生まれの1年生で大きさは35cmぐらいです。
頭の大きさは小指の先ぐらいで噛まれる心配がないのでマクロでいろいろ撮りました。
ヤマカガシはよく見られる蛇ですがじっくり撮れる機会はそうないのでよかったです。
ちなみに、ヤマカガシは毒蛇なんですがこのサイズだと噛まれる心配はまずないです。





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渓流のアマミイシカワガエル

2021-05-18 16:00:00 | 爬虫類・両生類・淡水魚

奄美大島には日本一美しいと言われるアマミイシカワカエルが生息しています。
夜中の渓流を捜し歩いていくつか見つけることができました。











アマミイシカワガエル
繁殖期以外は渓流を離れる個体もいますが、
渓流で普通に暮らしている個体もたくさんいるようです。
渓流の枝沢の滝になっているところには高確率でいました。
逆に前に見かけた林道沿いの苔むした壁では1匹も見つけられずでした。
梅雨入り前だったので乾いた場所にはいなかったのかも知れません。



渓流には多数のオタマがいました。




アマミイシカワガエル幼生
数十匹のオタマジャクシ=幼生が滝の下にいました。
去年生まれの幼生で夏には上陸すると思われます。
これだけいれば、この沢の個体群は安泰でしょうね。




おまけショット

アマミハナサキガエル
雨が少なく林道が乾いていたので殆ど見かけませんでした。


アマミアオガエル
アオガエルの繁殖期は終盤でしたが鳴き声はたくさんありました。



ヌマガエル
田んぼはヌマガエルだらけでした。
狙いのハロウェルアマガエルは雨が降らないと出て来ません。


モクズガニ
沢に大きなカニが鎮座していました。






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ワンと鳴くネバタゴガエル

2019-11-27 16:00:00 | 爬虫類・両生類・淡水魚

南アルプス近辺だけに生息する固有種ネバタゴガエルです。










ネバタゴガエル
長野県根羽村の辺りに生息しているので「ネバ」と付いています。
タゴガエルとの見た目の違いはありませんが「ワン」と鳴くことで注目されました。
(普通のタゴガエルは「グゥグゥ」と低い声で鳴きます。)
研究の結果、タゴガエルの染色体数が2n=26に対してネバタゴガエルは2n=28と異なることがわかり、
2014年に独立種「ネバタゴガエル」として記載されました。
DNA型が異なるため両種間では生殖隔離を起こし交雑することはない(F2が発生しない)そうです。
きっと仲間かどうかを声で聞き分けて暮らしているんでしょうね。

上の写真の個体は割と赤味が強く殆どの個体は下の写真のように地味な感じです。
見た目ではタゴガエルとの見分けは全くわかりませんが、
確かに「ワン」と鳴いていたのでネバタゴガエルで間違いないです。


アカガエル属の見分けは
タゴガエル(ネバタゴガエル)は顎下からお腹にかけては暗色の細かい斑紋があります。
ナガレタゴガエルはタゴガエルに比べて後肢の水掻きが発達しています。
ヤマアカガエルやニホンアカガエルには顎下からお腹にかけて大き目の黒斑があります。
背中の線がまっすぐならニホンアカガエル、内に曲がっていればヤマアカガエルです。
本州のタゴガエルも将来的には数種に分けられる可能性があります。





フォトチャンネルです。
秋のムギマキ~2019秋


オオゴマシジミなど~2019夏の蝶々など


オオコノハズク・コノハズクなど~2019年夏


オオルリ・ヤマセミ・クマゲラなど~2019夏


キガシラセキレイ・シマアオジなど~春の対馬2019


コマドリ・クロツグミなど~2019春


クマタカ・ハイイロチュウヒ・オオタカなど~2019冬春


雪柿アオゲラ・ハイイロチュウヒなど~2019冬


オオアカハラ・ナベコウなど~2018秋冬


赤色型コノハズク・ウソなど~2018夏


フクロウ雛・チゴモズなど~2018春


オオルリ・コルリ・キビタキなど~2018年春


コマドリ・ギフチョウなど~2018春


雪アオシギ・タカサゴクロサギなど2017-18冬の野鳥


オオサンショウウオなど~2017秋










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夏の終わりのオオサンショウウオ

2019-09-16 17:00:00 | 爬虫類・両生類・淡水魚

今年の夏は心なしか短かったような気がします。
お盆明けの少し暑さが和らいだ頃にオオサンショウウオを見に行ってきました。













オオサンショウウオ
いつも行くオオサンショウウオの川で40cmぐらいの撮影しやすい大きさの個体の巣穴を見つけました。
夕暮れ後の8時前ぐらいに巣穴の少し下流を歩いていると例の個体がタイミングよく流れを下って来ました。
やはり日暮れから1時間ぐらいから活動を始めるようです。

ここの場所は水量が少なく川床が綺麗なので撮影しやすくオオサンショウウオもいっぱいいます。
いつまでもこの環境が残るといいですね。









フォトチャンネルです。
オオゴマシジミなど~2019夏の蝶々など


オオコノハズク・コノハズクなど~2019年夏


オオルリ・ヤマセミ・クマゲラなど~2019夏


キガシラセキレイ・シマアオジなど~春の対馬2019


コマドリ・クロツグミなど~2019春


クマタカ・ハイイロチュウヒ・オオタカなど~2019冬春


雪柿アオゲラ・ハイイロチュウヒなど~2019冬


オオアカハラ・ナベコウなど~2018秋冬


赤色型コノハズク・ウソなど~2018夏


フクロウ雛・チゴモズなど~2018春


オオルリ・コルリ・キビタキなど~2018年春


コマドリ・ギフチョウなど~2018春


雪アオシギ・タカサゴクロサギなど2017-18冬の野鳥


オオサンショウウオなど~2017秋


ツミ・ウソ・アオバトなど~2017夏










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青黒くて大きいイシヅチサンショウウオ

2019-06-22 17:00:00 | 爬虫類・両生類・淡水魚

四国でのコガタブチサンショウウオの散策ついでにイシヅチサンショウウオにもいくつか出会いました。






イシヅチサンショウウオ/Hynobius hirosei(旧オオダイガハラサンショウウオ四国個体群)
四国一高い山である石鎚山の名を冠する流水性サンショウウオです。
1931年に独立種として記載されましたがその後オオダイガハラサンショウウオと同種(シノニム)とされてきました。
最近になってオオダイガハラとは遺伝的隔離が大きいことがわかり別種として再び独立しました。
青黒い色をしていて大きいもので20cmほどありとても素早く動くので撮影には苦労しました。
生息地は比較的水量の多い枝沢の水の当たる岩の下で複数が固まっているような感じでした。

イシヅチサンショウウオは小型サンショウウオの中ではとても大きい種で体格もよく迫力があります。
可愛いというよりは格好いい系で捕まえるとめちゃ暴れるのでイモリの親分みたいな感じです。
雄の尾がヘラのように平たくなっているのがオオダイ系の特徴です。
単色で個体差が少なく絵的には地味なので一般受けはしない感じですね。





イシヅチサンショウウオ幼生/Hynobius hirosei
3cmぐらいの越冬幼生は探さなくても見えるところに普通にたくさんいました。
コガタブチやシコクハコネに比べると個体数はかなり多いのではと思います。







ちなみに、オオダイガハラ系のサンショウウオは下記の5種に分かれていて、
見た目はどれも同じような感じとのことです。
・オオダイガハラサンショウウオ(紀伊半島個体群)
・イシヅチサンショウウオ(四国個体群)
・アマクササンショウウオ(九州の天草諸島個体群)
・オオスミサンショウウオ(九州の大隅半島個体群)
・ソボサンショウウオ(九州の祖母/傾山系個体群)





おまけショット


青白のサワガニ
サワガニは地域によって赤・茶・黄・青など色素異変があるそうです。
このサワガニは赤色色素のアスタキサンチンをβカロチンから合成する酵素を持っていないため、
このような青白い色合いになっているそうです。
この沢のサワガニは全て青白ばかりでした。
他の沢でもほとんどが青白で稀に茶色がいる感じでした。






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キガシラセキレイ・シマアオジなど~春の対馬2019


コマドリ・クロツグミなど~2019春


クマタカ・ハイイロチュウヒ・オオタカなど~2019冬春


雪柿アオゲラ・ハイイロチュウヒなど~2019冬


オオアカハラ・ナベコウなど~2018秋冬


赤色型コノハズク・ウソなど~2018夏


フクロウ雛・チゴモズなど~2018春


オオルリ・コルリ・キビタキなど~2018年春


コマドリ・ギフチョウなど~2018春


雪アオシギ・タカサゴクロサギなど2017-18冬の野鳥


オオサンショウウオなど~2017秋


ツミ・ウソ・アオバトなど~2017夏


アカショウビン・コノハズク・ブッポウソウなど~2017夏


ヤイロチョウ営巣~2017夏


ヤマドリ・アオゲラ・フクロウなど~春の野鳥2017










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黄色っぽいシコクハコネサンショウウオ

2019-06-20 16:00:00 | 爬虫類・両生類・淡水魚

コガタブチサンショウウオ散策がひと段落した後、
少し車で走った別の沢でシコクハコネサンショウウオを探しました。

1個体目






シコクハコネサンショウウオ/Onychodactylus kinneburi
シコクハコネは砂礫底の源流付近に生息していて初夏に産卵に集まります。
午後になり小雨の降る中を歩き回り水の湧き出す場所を中心に探し回りました。
小1時間ぐらい沢を歩いてこの辺りが発生場所の上限かなと友人が言いました。
そして、その場所で友人が小さな石をめくるといきなり1匹出てきました。





2個体目
自分も石をめくろうとその付近を見回すと何ともう1匹が普通に陸上を歩いていて思わず声をあげました^^;
小雨と暗さが幸いしてたまたま昼間に陸上を歩いていた感じですが、
一応、自力で1匹見つけられたのでよかったです^^;







シコクハコネサンショウウオ/Onychodactylus kinneburi
分布は四国山地・中国山地西部・岡山県の一部になり中国山地ではハコネと生息域が重なるそうです。
産卵は6月におこない幼生がハッチアウトするのは10月だそうです。
四国では金鉱採掘の際によく見られたのでキンネブリと呼ばれていて、
その関係で学名はOnychodactylus kinneburiと付けられています。

シコクハコネとハコネの違いは
・ハコネが橙色(朱色)に対してシコクハコネは黄色っぽい背中をしていること
・ハコネに比べてシコクハコネのほうが大型であること
・ハコネが胸部に1対の暗色斑紋をもつのに対してシコクハコネは暗色斑紋がないこと
で区別できるそうです。




比較写真

ハコネサンショウウオ/Onychodactylus japonicus(中国地方産)
確かにハコネの背中は橙色でシコクハコネは比べると背中がやや黄色っぽい感じですね。
胸の暗色斑紋は写真がないのでわかりませんがシコクハコネのほうが尾が長いような気もします。
約430万年前にハコネから分化して10万年前の氷河期に一部が四国から中国山地へ分布を広げたとのことです。
また、中国地方のハコネとシコクハコネは今のところ遺伝的交流が認められないとのことです。





幼生いろいろ










シコクハコネサンショウウオ幼生
幼生の特徴は頭が角ばっていることと指先に黒い爪が生えていることです。
成体になるまで3年かかるため水の枯れない沢に生息しています。
幼生は流されるので当たり前ですが源流に近いほど小さく、
下流に行くほど2年目3年目の大きな幼生が見られます。
今回は1年目と2年目の幼生を数個体見つけることができました。
幼生はじっくり探せばそこそこ見つけられる感じです。
卵は7月になれば見ることができるかも知れませんね。






フォトチャンネルです。
キガシラセキレイ・シマアオジなど~春の対馬2019


コマドリ・クロツグミなど~2019春


クマタカ・ハイイロチュウヒ・オオタカなど~2019冬春


雪柿アオゲラ・ハイイロチュウヒなど~2019冬


オオアカハラ・ナベコウなど~2018秋冬


赤色型コノハズク・ウソなど~2018夏


フクロウ雛・チゴモズなど~2018春


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オオサンショウウオなど~2017秋


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ヤイロチョウ営巣~2017夏


ヤマドリ・アオゲラ・フクロウなど~春の野鳥2017










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美しくて可愛い四国のコガタブチサンショウウオ(新和名イヨシマサンショウウオ)

2019-06-18 17:00:00 | 爬虫類・両生類・淡水魚

いつもの友人の案内で四国にコガタブチサンショウウオ(新和名イヨシマサンソウウオ)を撮りに行きました。
おかげさまで7個体ほど撮影することができました^^
撮影は雨の中だったのでレンズが濡れたり曇ったりして絵的にはイマイチでした。


一番綺麗な個体







コガタブチサンショウウオ/新和名イヨシマサンショウウオ/Hynobius kuishiensis
今まで見た小型サンショウウオの中でも特に美しく可愛らしい姿です。
個体によって斑の模様が全て異なり割と地味な個体からとっても派手な個体まで様々です。
生息地の様子や詳しい見つけ方などの情報はここでは書きませんが、
普通の流水性の小型サンショウウオとは少し違う感じの環境にいるので、
案内なしではまず会うことができなかったと思います。




尾の模様が綺麗な個体






<コガタブチサンショウウオ/新和名イヨシマサンショウウオ/Hynobius kuishiensis
全長10cm前後で尾が比較的短くブチサンショウウオに比べて小柄です。
分布は愛知県・岐阜県・大阪府・滋賀県・奈良県・和歌山県・四国地方・九州地方(長崎県を除く)で、
他のブチサンショウウウオ3種に比べて体が小さく斑がより鮮やかなものが多い感じです。
四国の個体群は将来的には独立種になるかもしれないとのことでとりあえずたくさん撮っておきました。
※下に記していますが撮影直後の2019.8月にやはり独立しました。




その他ごっちゃり撮ってまた綺麗な2匹
















コガタブチサンショウウオ/新和名イヨシマサンショウウオ/Hynobius kuishiensis
今回見つけたのは地味目の個体が5匹と派手目の個体が2匹の合計7匹です。
1匹だけ産卵前の雌がいたので梅雨入りしてからも産卵する感じですね。
友人の話によれば斑のない黒いコガタブチもいるそうで、
それがもしかしたら別種かもしれないから研究者に調べて貰うとのことでしたが、
今回は残念ながら黒いのは見つかりませんでした。

ちなみに、コガタブチサンショウウオの幼生は伏流水で生活し卵黄だけで成体にまで成長するとのことです。
なので、幼生をみつけることはほぼ不可能だと思います。



ブチサンショウウオ系の分類
・コガタブチサンショウウオ(愛知県・岐阜県・大阪府・滋賀県・奈良県・和歌山県・四国地方・長崎県を除く九州地方)
・ベッコウサンショウウオ(阿蘇山系以南・霧島山系以北の鹿児島県北部・熊本県・宮崎県)
・チュウゴクブチサンショウウオ(中国地方)
・チクシブチサンショウウオ(九州地方の北東部筑紫山地)
・ブチサンショウウオ(九州地方の北西部)

追記;2019年8月にコガタブチサンショウウオが4種に分かれました。
・マホロバサンショウウオ(本州系群)Hynobius guttatus
・イヨシマサンショウウオ(四国系群) Hynobius kuishiensis
・ツルギサンショウウオ(四国剣山系群)Hynobius tsurugiensis
・コガタブチサンショウウオ(九州系群)Hynobius stejnegeri
なんと四国に2種!!コレは大変なことになってしまった。。。




フォトチャンネルです。
キガシラセキレイ・シマアオジなど~春の対馬2019


コマドリ・クロツグミなど~2019春


クマタカ・ハイイロチュウヒ・オオタカなど~2019冬春


雪柿アオゲラ・ハイイロチュウヒなど~2019冬


オオアカハラ・ナベコウなど~2018秋冬


赤色型コノハズク・ウソなど~2018夏


フクロウ雛・チゴモズなど~2018春


オオルリ・コルリ・キビタキなど~2018年春


コマドリ・ギフチョウなど~2018春


雪アオシギ・タカサゴクロサギなど2017-18冬の野鳥


オオサンショウウオなど~2017秋


ツミ・ウソ・アオバトなど~2017夏


アカショウビン・コノハズク・ブッポウソウなど~2017夏


ヤイロチョウ営巣~2017夏


ヤマドリ・アオゲラ・フクロウなど~春の野鳥2017










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体格のいいチュウゴクブチサンショウウオ

2019-06-04 18:00:00 | 爬虫類・両生類・淡水魚

GWに撮った中国地方のブチサンショウウオです。
友人がたくさんのヒバサンショウウオ(旧カスミ高地型)とハコネサンショウウオを見つけてくれましたが、
残り1種のチュウゴクブチサンショウウオがなかなか見つかりません。
自分は戦力にならないので大人しく撮影しながら友人を待ちます。
すると、小一時間ほどでブチサンショウウオをGETした友人が戻って来てくれました^^;





チュウゴクブチサンショウウオ/Hynobius sematonotos
体格ががっしりしていて模様も違うので一度見たら見分けられる感じです。
この個体は比較的地味な模様で本来はもっと綺麗な個体だそうです。
ナス色の下地に細かい斑が入り少し大きいのが特徴で、
カスミ系に見られる尾の峰の黄色いラインはありません。
比較的流れのない土まじりの際にいることが多いそうです。
同じ川でも他の2種と棲み分けをしているんでしょうかね?

根性で見つけてくれた友人にホント感謝です。




ちなみに、ブチサンショウウオは2017年に
・コガタブチサンショウウオ(愛知県・岐阜県・大阪府・滋賀県・奈良県・和歌山県・四国地方・長崎県を除く九州地方)
・ブチサンショウウオ
に分かれて未記載種だった
・ベッコウサンショウウオ(阿蘇山系以南・霧島山系以北の鹿児島県北部・熊本県・宮崎県)
が新たに登録されました。
そして今年、上記のブチサンショウウオがまた新たに下記の3種に分かれました。
・チュウゴクブチサンショウウオ(中国地方)
・チクシブチサンショウウオ(九州北東部筑紫山地)
・ブチサンショウウオ(九州地方北西部)
ということで、この個体はチュウゴクブチサンショウウオになります(ややこしい)。




おまけショット

タゴガエル
タゴガエルは鼻先が尖っていてあご下に細かい黒斑があります。




ヤマアカガエル
タゴガエルに比べて鼻先が大きく背中のラインが途中で狭くなっています。
あご下やお腹に大きな黒斑があるので注意深く見れば見分けられます。










フォトチャンネルです。
キガシラセキレイ・シマアオジなど~春の対馬2019


コマドリ・クロツグミなど~2019春


クマタカ・ハイイロチュウヒ・オオタカなど~2019冬春


雪柿アオゲラ・ハイイロチュウヒなど~2019冬


オオアカハラ・ナベコウなど~2018秋冬


赤色型コノハズク・ウソなど~2018夏


フクロウ雛・チゴモズなど~2018春


オオルリ・コルリ・キビタキなど~2018年春


コマドリ・ギフチョウなど~2018春


雪アオシギ・タカサゴクロサギなど2017-18冬の野鳥


オオサンショウウオなど~2017秋


ツミ・ウソ・アオバトなど~2017夏


アカショウビン・コノハズク・ブッポウソウなど~2017夏


ヤイロチョウ営巣~2017夏


ヤマドリ・アオゲラ・フクロウなど~春の野鳥2017










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源流に潜むハコネサンショウウオ

2019-06-02 18:00:00 | 爬虫類・両生類・淡水魚

GWに撮ったハコネサンショウウオです。










ハコネサンショウウオ/Onychodactylus japonicus
ハコネサンショウウオは高山の湧水地に生息し背中が橙色で尾が細長く目が飛び出ていて可愛らしいです。
肺が未発達で皮膚呼吸で生活し他の小型サンショウウオ類とは属レベルで異なります。
流れのある石の下に棲んでいてすぐに砂の中に潜るのでとっても見つけにくいのですが、
友人が上手に見つけてくれて何匹も素早く捕まえてくれました。
コツは石をめくると濁っていても細長い尾が一瞬見えるとのことですが、
まあ、自分にはとても真似できない早業でただただ感心するばかりでした。
初めは見つけるのは難しいかもと言っていたのにあっという間に8匹確保できました。


ちなみに、ハコネサンショウウオ属は
・キタオウシュウサンショウウオ(秋田県・青森県・岩手県・宮城県・山形県)
・ツクバハコネサンショウウオ(筑波山地の足尾山・加波山・きのこ山・筑波山・燕山)
・シコクハコネサンショウウオ(四国地方・中国山地西部・岡山県の一部)※ハコネと混棲地域あり
・ハコネサンショウウオ(広島県喜多方市~兵庫県大子町以南および以西の本州)
・タダミハコネサンショウウオ(福島県南西部の只見町・新潟県三条市南部)
・バンダイハコネサンショウウオ(茨城県北東部・新潟県北部・福島県北東部・宮城県南部・山形県)
の6種に分類されています。





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キガシラセキレイ・シマアオジなど~春の対馬2019


コマドリ・クロツグミなど~2019春


クマタカ・ハイイロチュウヒ・オオタカなど~2019冬春


雪柿アオゲラ・ハイイロチュウヒなど~2019冬


オオアカハラ・ナベコウなど~2018秋冬


赤色型コノハズク・ウソなど~2018夏


フクロウ雛・チゴモズなど~2018春


オオルリ・コルリ・キビタキなど~2018年春


コマドリ・ギフチョウなど~2018春


雪アオシギ・タカサゴクロサギなど2017-18冬の野鳥


オオサンショウウオなど~2017秋


ツミ・ウソ・アオバトなど~2017夏


アカショウビン・コノハズク・ブッポウソウなど~2017夏


ヤイロチョウ営巣~2017夏


ヤマドリ・アオゲラ・フクロウなど~春の野鳥2017










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ヒバサンショウウオのバリエーション(旧カスミサンショウウオ高地型)

2019-05-30 17:00:00 | 爬虫類・両生類・淡水魚

GWの対馬遠征の帰りに寄った中国地方の山間部で撮ったヒバサンショウウオ=カスミサンショウウオ高地型を紹介します。
対馬に次いでこちらでも案内してくれた友人が次々に見つけてくれてたくさん撮ることができました。

まずは美しい青色系の2匹。
















ヒバサンショウウオ/Hynobius utsunomiyaorum(Matsui et Okawa,2019)(旧カスミサンショウウオ高地型)
最近、カスミサンショウウオが9種に分かれましたがその1つがこのヒバサンショウウオです。
旧カスミサンショウウオ高地型と呼ばれた集団が広島県の比婆山に因んでヒバサンショウウオと名付けられたようです。
平地のカスミ群が2月に産卵するのに対してこの種は4・5月に産卵をするので素人目にも別種で然るべきだと思います。
この地には友人曰く黄色系と黒色系と青色系のヒバサンショウウオが混在していて、
特に青色系は美しくいわゆる典型的なカスミサンショウウオとは全く別物に感じました。
青色系にも尾の峰に黄色のラインがうっすら見えるので辛うじてカスミ系とはわかりますが、
黄色系のように脇の白小斑もないので素人目には青色系と黄色系は別種にしか見えません。

この場所のヒバサンショウウオの生息密度はかなりのもので、
大き目の石の下にはかなりの確率で黄色系が居て見つけるのは簡単でした。
黒色系は淀んだ少し深めの暗い水たまりにごっちゃり居たのでやはり生息場所によって体色が変わるのかも知れません。
ただ、青色系は曰く50匹に1匹ぐらいの割合とのことで2人で苦労してやっと2匹見つけただけです。
この青色系2匹は若くて小さく細流の始点の湧水に居たので繁殖に関わっているのかは微妙なところです。
もしかしたら、砂礫に棲んでいる上陸間もない若い個体に青色系が多いのかも知れませんね。






黒色系と黄色系はいっぱいいました。










ヒバサンショウウオ/Hynobius utsunomiyaorum(Matsui et Okawa,2019)(旧カスミサンショウウオ高地型)
この沢のヒバサンショウウオのほとんどは黄色系でした。
黄色系は体側に細かい白斑もあり旧カスミ群の標準的な色合いだと思います。
多くは産卵後で卵を守っている雄のようで産卵は4月下旬がピークのように感じます。
黒色系はすぐに逃げていったので1カットしか撮れませんでした。
※この青色系・黄色系・黒色系という表現は友人の個人的な見解です。
 勝手にそう呼んでいるだけで学術的な分類ではないとのことです。









ヒバサンショウウオ卵嚢
卵は生みたてからハッチしそうな卵嚢までいろいろ観察できました。
生息密度はかなりのものですが幼生は共食いをして大きくなる運命なので、
成体まで生き残るのは数パーセント程だと推察できます。


小型サンショウウオの撮影は水面写りを防ぐために黒い傘で日陰をつくり、
自然光ではなくストロボを焚いて撮るのが今のところベターかなと思います。
放っておくとすぐに石や砂の中に潜ってしまうので上手く撮影するのはなかなか難しいですね。
日中よりは夜間撮影のほうが色は映えるのでいいかもしれません。
拡散板を準備すればもう少し反射が少なくて仕上がりはよくなるのかなと思います。
もちろん、撮影後は全て現地でリリースしています。

小型サンショウウオは局地的にしか生息しておらず、
地域によって細かく種分けされ保護もされています。
持ち帰って飼ったりネットで売ったりするアホな輩もいるので、
生息場所などの問い合わせについてはお答えできません。
単なる趣味や思いつきで飼育しても1年と持たないでしょうから、
研究目的や保護目的以外で個人が持ち帰ることは厳に慎まなければなりません。

また、仮に飼育していたものを自然に還すにしても地域的な遺伝的隔離を考えれば、
確実に元居た場所に還す必要があります。
まあ、これは小型サンショウウオに限った話ではなく、
日本の水生生物全般に言えることですけどね。




★参考★カスミサンショウウオの再分類
2019年、1種だったカスミサンショウウオが生息地によって再分類され9種なりました。
・サンインサンショウウオ=山陰山椒魚(鳥取県、島根県)
・ヤマトサンショウウオ=大和山椒魚(愛知県、岐阜県、三重県、滋賀県、奈良県、京都府、大阪府)
・セトウチサンショウウオ=瀬戸内山椒魚(和歌山県、大阪府、兵庫県、岡山県、香川県、徳島県)
・イワミサンショウウオ=石見山椒魚(島根県)
・ヤマグチサンショウウオ=山口山椒魚(山口県、大分県)
・カスミサンショウウオ(福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、鹿児島県、壱岐島、福江島、対馬)
・アブサンショウウオ=阿武山椒魚(島根県、山口県)
・アキサンショウウオ=安芸山椒魚(広島県、愛媛県)
・ヒバサンショウウオ=比婆山椒魚(兵庫県、岡山県、広島県、鳥取県、島根県)※旧カスミサンショウウオ高地型
この分類にはしっかりした根拠や裏付けがあると推察できます。
面白いのは海を挟んで中国と四国にセトウチやアキ・ヤマグチが分布していることや、
壱岐や対馬にも九州と同じカスミが分布していることです。
これは、日本列島の形成過程による分化の表れなんだろうと思います。
とりあえず、箕面や宝塚の旧カスミはセトウチサンショウウオになったみたいですね。






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キガシラセキレイ・シマアオジなど~春の対馬2019


コマドリ・クロツグミなど~2019春


クマタカ・ハイイロチュウヒ・オオタカなど~2019冬春


雪柿アオゲラ・ハイイロチュウヒなど~2019冬


オオアカハラ・ナベコウなど~2018秋冬


赤色型コノハズク・ウソなど~2018夏


フクロウ雛・チゴモズなど~2018春


オオルリ・コルリ・キビタキなど~2018年春


コマドリ・ギフチョウなど~2018春


雪アオシギ・タカサゴクロサギなど2017-18冬の野鳥


オオサンショウウオなど~2017秋


ツミ・ウソ・アオバトなど~2017夏


アカショウビン・コノハズク・ブッポウソウなど~2017夏


ヤイロチョウ営巣~2017夏


ヤマドリ・アオゲラ・フクロウなど~春の野鳥2017










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