放出を減らす広域な活動にも関わらず、衛星の読み取りは、大気のメタンと二酸化炭素が増加し続けていることを示している。メタン濃度は2007年までほぼ一定だったが、以後年間約 0.3% 増加してきた。一方、広域な二酸化炭素レベルは年間約 0.5% 上がり続けている。今週プラハでのシンポジウムで発表されたこの成果は、欧州宇宙機関のエンビサット衛星と日本の GoSat ミッションからのデータを結合している。この最近のメタン増加の原因は完全にはよく理解されてはいないが、科学者達は、農業と化石燃料などのいくつかの源によるものと考えている。これらのデータは、8月と9月のインドと中国のメタンの高い集中など、季節的変動をも示している。これは湿地と水田がメタンの主要な源であり、暖かく湿度が高いと放射が最大になることによる。
<出典>: 「Observing the Earth (ESA)」
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