欧州宇宙機関の SMOS ミッションは、地球の水循環の二つの重要な変数、土壌水分と海洋の塩分の広域な観測を提供するために2009年に打上げられた。この新しい地球探査衛星は、我々のこの惑星への理解を進める一方、日常生活を改善する現実の応用への可能性をも示している。その一つ例として、 SMOS からの情報が、収穫高の予想に、また干ばつの監視に使われている。人口の増加による食糧の安全保障は広域な問題である。もし収穫産出高が正確に推定されれば、農業管理と広域な食糧安全保障がより効果的になるだろう。土壌水分のデータは、今、米国農務省によって、収穫高予測システムで使われている。 SMOS のインパクトは、特に南アフリカなどのデータの少ないエリアで重要であり、また、アフリカ、南アメリカ、インド、中央アジアなどの他のエリアでも効果的である。
<出典>: 「Space in Images;欧州宇宙機関」
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