これは、木星の最も火山の多い月、イオの影である。木星は主として反射される日光によって輝くので、光を遮断する全てにおいて影を残す。もし影が見られるならば、イオによる皆既食をも見るだろう。イオの影は差渡し約 3600 キロメートル、大雑把にイオ自身と同じ大きさであり、地球の月より僅かに大きい。このイメージは、現在木星を周っているNASAのロボットジュノ宇宙船によってとられた。ジュノは、ほぼ二カ月ごとに木星に接近通過し、多くのデータをとり、また一連のイメージを撮っている。それらのあるものはビデオになっている。ジュノは、木星が大部分は液体であるかもしれないという他の驚くべき証拠を発見しつつ、木星の重力場を測定している。予想外に濃い雲の下で、このジョビアンの巨人は、中央に向かう、全方位に広がる巨大な液体の水素を有しているのかもしれない。
<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」
<大判>: イメージをクリック。
<ひとこと>: イオは木星で有名なガリレオ衛星の最も木星に近い衛星。木星の大きな重力の影響を受けて常に揺さぶられ、あちこちから火山が噴火し球体は硫黄の色を反映し黄色い。火山には世界の火の神の名が付されており、アマテラス、スサノオなどの名も見られる。詳細はホームページの 「木星探査写真集(ガリレオ衛星)」 から。
<お知らせ>: 今日国際宇宙ステーションでは、2日に打上げられたノースロップグラマン NG-12 シグナス貨物船の並走と捕捉の中継放送が予定されています。詳細はホームページの 「国際宇宙ステーションは今(11月4日)」 、中継放送時刻等は 「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。