ユークリッド、早期のテストイメージ
ヨーロッパ宇宙機関のユークリッド(Euclid)の VISible 装置(VIS)は、可視光(550〜900 nm)で空を画像化し、数十億の銀河の鮮明な画像を撮影してそれらの形状を測定する。このイメージは、焦点を絞った VIS 機器が期待どおりに機能するかを確認するために、ユークリッドの試運転中に撮影された。ほとんど処理されていないために、例えば真っ直ぐに横切る宇宙線など、いくつかの不要なアーティファクト(人工の産物)が残っている。ユークリッド・コンソーシアムは、最終的に、長時間露光された調査観察を、アーティファクトがなく、より詳細で、先鋭な科学対応のイメージに変換する。
左側のイメージはこの装置の全視野を示しており、右側の一つの検出器が四つの象限に分割されているズームインは、この機器がすでに達成している並外れた詳細レベルを示している。渦巻銀河や楕円銀河、近くや遠くの星、星団などが見える。しかし、このズームインがカバーする空の面積は、実際には満月の幅と高さの約4分の一に過ぎない。
ユークリッドの望遠鏡は、この画像をつくれるように、566秒間の光を収集した。
<出典>: Week in images (ESA)
<ひとこと>: ヨーロッパ宇宙機関(ESA)のユークリッド宇宙船は、日本時間7月2日午前0時12分に米国フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地から打上げられました。宇宙が加速的に膨張している理由を調査するミッションです。詳細は7月3日の記事、または 「すばる望遠鏡からの記事」 をご覧ください。
イメージのリンク先は原画です。なお、ヨーロッパ宇宙機関の「今週のイメージ」は複数の記事が同時に掲載されます。原典を見る場合は上のリンク先から該当する記事を探してください。
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