ICON、いくつかの電離層のブレークスルーとともに終了
地球の大気と宇宙の境界(宇宙天気が衛星と通信信号の両方に干渉する可能性のある領域)に関する多くの重要な発見に貢献した後、NASAのICON(Ionospheric Connection Explorer)ミッションは終了した。このミッションは2019年10月に打上げられ、2021年12月に2年間のミッション目標を完了した後、さらに1年間の延長ミッションとして運用された。
ICON宇宙船は、電離層と呼ばれる地球の最外層である大気圏の一部を周回し、下からの地球の天気や上空からの宇宙の天気など、電離層に影響を与える出来事を調査した。電離層は宇宙の最も低い境界であり、地球の表面から88キロメートルから576キロメートルの間にある。これは、正に帯電したイオンとプラズマと呼ばれる負に帯電した電子の混合物であるイオン化された粒子の海で構成されている。
この宇宙のフロンティアは、ダイナミックで忙しい地域であり、国際宇宙ステーションを含む多くの衛星の本拠地であり、無線通信とGPS信号の導管である。衛星と信号は、どちらも、地球と宇宙の天気の複雑な相互作用によって混乱する可能性があるので、電離層の研究と理解は、宇宙の気象と、それが我々の技術に与える影響を理解するために重要である。
・ NASAのICONミッションは、電離層と呼ばれる地球の大気の最外層を調査した。
・ ICONは、宇宙の気象と地球の気象の相互作用に関する重要な洞察を提供した。このミッションでは、これまでにない詳細な大気光を収集し、大気のイオンと地球の磁力線との関係を示し、地球の長い間理論化されてきた電離層のダイナモを確認するための最初の具体的な観測を提供した。
・ ICONが主要なミッションを達成してから約1年後の2022年11月、原因が不明なまま通信が途絶えた。NASAは、数ヶ月のトラブルシューティングの後、正式にミッションを終了した。
--- 以下略。
<ひとこと>: イメージのリンク先は動画 .gif です。
<出典>: Desiree Apodaca(著者名です)
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