天文・宇宙探査ニュース:画像を中心とした「新しい宇宙探査情報」のページです。

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11月10日: NASAの宇宙飛行士ジェシカ・メイア、植物に注水する/お知らせ1、2、3

2019年11月10日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

国際宇宙ステーションで、NASAの宇宙飛行士ジェシカ・メイアが、 Veg-04B 植物実験の一部として、ミズナ(Mizuna mustard greens)に水やりをしている。この調査は、宇宙で連続する新しい食糧生産システムの必要性に注目し、また、葉物の収穫の光と肥料の質の影響に対する効果に焦点を当てる段階的な調査プロジェクトの一部である。その味覚はクルーによって評価される。

<出典>: 「宇宙ステーション(Space Station)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: 左のイメージは 水菜(ウィキペディアから) 。


<お知らせ>: 
① 11月12日(火)および13日(水)の情報提供は休みます。
② 明日11月11日(月)、水星の太陽面通過が起きます。非常に小さな点であること、太陽を直接見ることは危険であることなどから、NASAテレビの午後7時からの中継放送をご覧になっては如何でしょうか? ホームページの「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。
③ 11月12日午後2時から、「はやぶさ2」の動静に関する記者説明会があります。今回はミッションの終了による帰還計画について説明される予定です。視聴はホームページの「国内機関による中継放送とビデオ」または右のイメージから(Youtube)。

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11月9日: 1967年11月9日サターンV最初の打上

2019年11月09日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

1967年の今週、アポロ4号ミッションがNASAのケネディ宇宙センタから打上げられた。このミッションはサターンⅤロケットの最初の打上をマークした。このミッションの目的には、構造の完全性、ロケットの互換性、熱遮蔽等々のテストを含んでいた。全てのミッションの目的は達成された。NASAのマーシャルスペースフライトセンタは、宇宙飛行士達を月に運んだサターンロケットファミリーを、設計、開発、管理した。 今日、マーシャルは、これまでに構築された最も強力な、宇宙飛行士達を月や火星、更に深くに宇宙飛行士達を送ることができるNASAの宇宙打上システムを開発している。

<出典>: 「NASAの歴史(NASA History)」

<大判>: イメージをクリック。

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11月8日:SDO からの水星通過ミュージックビデオ

2019年11月08日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

2016年5月に太陽の前を通過した水星の、恐らく最も鮮明な視界は、地球の軌道からであった。ソーラーダイナミクス天文台(SDO)は、可視光線のみならず紫外線光のバンドでも記録した連続した眺望を得た。ここに示されているのは音楽がセットされた合成動画である。この出来事は、水星の非常に薄い大気の構成要素をよりよく判定するための科学的な成功を証明しているのかもしれない。しかし、この出来事は、珍しい天文現象を観測する際に、世界中の人々が含まれることによって、文化的に成功したことが確実に証明された。この水星通過の多くの壮観なイメージは、地球全体から誇りをもって表示された。水星の次の通過は2019年11月11日に起きるだろう。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<ひとこと>: 通過する水星はごく小さな点です。

        観察する際は太陽面を直接見ないようにご注意ください。

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11月7日: BHB2007:乳児のバイナリ星の構成

2019年11月07日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ヨーロッパ南天文台のアタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計(ALMA)は、最近、これまでにバイナリ星システムの構成でとられた最高解像度のイメージの一つを捕えた。ほとんどの星は単独ではなく、一般的に多重の星の一部として、星が一般的に重力の中心を周るシステムを形づくる。示されたイメージの二つ明るい部分は [BHB2007]11 の原始の星達を囲む小さなディスクであり、一方、囲んでいるプレッツェル形(結び縄または腕組みしたような形)のフィラメントは、大きなディスクから重力で引かれたガスとダストである。この星周フィラメントは大雑把に海王星の軌道の半径に及んでいる。この BHB2007 システムは、へびつかい座の、ミルキーウェイの渦巻ディスクから突き出る写真うつりの良いダストとガスのネットワーク、バーナード59とも呼ばれるパイプ星雲の小さな一部である。このバイナリ星の形成プロセスは数百万年内に完成するだろう。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

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11月6日: ボーイングのスターライナー、商用クルーのための打上中断テストを終える

2019年11月06日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ボーイングの CST-100 スターライナーは、2019年11月4日月曜日に、重要な安全の里程標である打上中止システムのテストを終えた。打上台中断テストは、米陸軍のホワイトサンズミサイル試射場の打上複合施設32で行われた。このテストは、離陸直前の非常事態の際にスターライナーの各システムが個々に機能するだけでなく、総合的に宇宙飛行士達を打上台から安全に引き離し保護することを確認するために設計された。これは、NASAの商用クルー計画の一部として、国際宇宙ステーションに向けてアメリカ国内から打上げる有人宇宙飛行の、ボーイングのスターライナーによる最初のフライトテストであった。

<出典>: 「商用宇宙(Commercial Space)」

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<ひとこと>: 右下の図はパラシュート降下し、安全に着陸したクルー船スターライナー。
2003年のスペースシャトルコロンビアの事故後の検証で、打上直前に異常が発見されたときの対処方法がないことが強く指摘された。また、その後、地球近傍の有人輸送は民間に委ねることが決定し、現在スペースX社とボーイング社の2社が参加している。スペースX社は既に国際宇宙ステーションへの無人テスト飛行を終えている。

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11月5日: 星の宝石箱:散開星団 NGC 290 /お知らせ

2019年11月05日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

この明るさでは宝石は輝かないが星だけはできる。しかしながら、宝石箱の宝石のように、この散開星団 NGC 290 の星達は、明るさと色の美しい展示によって輝いている。ここに描かれている写真映りの良い集団は、軌道を周っているハッブル宇宙望遠鏡によって2006年に捕えられた。星達の散開星団は、若く、僅かな星達を含み、星達の球状星団より青い星達の高い片を含んでいる。この NGC 290 は、小マゼラン雲(SMC)と呼ばれる近隣の銀河の、約 200,000 光年に横たわっている。この散開星団は何百もの星達を含み、差渡し約65光年に及んでいる。 NGC 290 とその他の散開星団は、全ての星達がほぼ同じ時期に生まれて以降、異なる質量の星達が、どのように進化したかを調べるための良い研究室である。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

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<お知らせ>: 今日11月5日、先般国際宇宙ステーションから切り離された「こうのとり」の、切離し後地球の大気へのエントリを含む全般の、 JAXA による解説放送が予定されています。「ホームページ」の「国内機関による中継とビデオ」から。

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11月4日: ジュノからの、木星のイオの蝕の影/お知らせ

2019年11月04日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

これは、木星の最も火山の多い月、イオの影である。木星は主として反射される日光によって輝くので、光を遮断する全てにおいて影を残す。もし影が見られるならば、イオによる皆既食をも見るだろう。イオの影は差渡し約 3600 キロメートル、大雑把にイオ自身と同じ大きさであり、地球の月より僅かに大きい。このイメージは、現在木星を周っているNASAのロボットジュノ宇宙船によってとられた。ジュノは、ほぼ二カ月ごとに木星に接近通過し、多くのデータをとり、また一連のイメージを撮っている。それらのあるものはビデオになっている。ジュノは、木星が大部分は液体であるかもしれないという他の驚くべき証拠を発見しつつ、木星の重力場を測定している。予想外に濃い雲の下で、このジョビアンの巨人は、中央に向かう、全方位に広がる巨大な液体の水素を有しているのかもしれない。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: イオは木星で有名なガリレオ衛星の最も木星に近い衛星。木星の大きな重力の影響を受けて常に揺さぶられ、あちこちから火山が噴火し球体は硫黄の色を反映し黄色い。火山には世界の火の神の名が付されており、アマテラス、スサノオなどの名も見られる。詳細はホームページの 「木星探査写真集(ガリレオ衛星)」 から。

<お知らせ>: 今日国際宇宙ステーションでは、2日に打上げられたノースロップグラマン NG-12 シグナス貨物船の並走と捕捉の中継放送が予定されています。詳細はホームページの 「国際宇宙ステーションは今(11月4日)」 、中継放送時刻等は 「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。

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11月3日: 日本の HTV-8 補給船、 Canadarm2 から解放

2019年11月03日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

国際宇宙ステーションが軌道の日の出の中を飛ぶとき、 Canadarm2 ロボットアームから解放された日本の H-II 運搬船8号「こうのとり8号」(HTV-8)が描かれる。NASAの宇宙飛行士クリスティーナ・コッホとジェシカ・メイアは、 Canadarm2 に、34日間ハーモニーモジュールに取り付けられた後の HTV-8 の解放を命じた。

<出典>: 「国際宇宙ステーションブログ(Space Station BLOG)」

<大判>: イメージをクリック。

<お知らせ>: 「こうのとり」の切離しから太平洋上の燃焼まで全般の、 JAXA による解説放送が11月5日に予定されています。ホームページの「国内機関による中継とビデオ」 から。

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11月2日: カリフォルニアの野火を観測する/お知らせ

2019年11月02日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAの宇宙飛行士アンドリュー・モーガンは、国際宇宙ステーションの視点からカリフォルニア野火のイメージを捕えた。彼はフェースブックに投稿した。「私は、国際宇宙ステーションから、ベイエリアの北のカリフォルニアの野火を捕えることができた」

---(中略)--- 

NASAの地球軌道を周っている衛星はしばしば燃えている野火を最初に検出し、その新しい火災の場所は、衛星の通過から数時間内に、世界中の管理者に直接送られる。 NASAは地球観測機器の船団を持っており、その多くは地球システムの火災の我々の理解に貢献している。極を周る軌道上の衛星は毎日数回全地球の観測を提供し、静止軌道の衛星は、5~15分ごとに、火災、煙、雲の粗い解像度のイメージを提供している。

<出典>: 「宇宙ステーション(Space Station)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: 記事は要点のみ抽出。

<お知らせ>: 明日11月2日午後10時半から、ノースロップグラマン NG-12 シグナス貨物船の国際宇宙ステーションへの打上が予定されています。中継放送は「ホームページ」の「ウェブNASAテレビ放送予定」から。

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11月1日: 宇宙から台風ハギビスを追う/お知らせ

2019年11月01日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ハギビス(令和元年台風19号)はこの数十年間で日本を襲った最大の台風であった。このような気象変化の結果の総合的なまた極端な出来事の増加に伴って、衛星は、巨大な嵐を観測し理解する上で、ますます重要な役割を演じている。異なる機器を運ぶ異なる衛星は、一つの出来事に対応するための豊かな補完的な情報を提供することができる。2019年10月12日に静岡県の伊豆半島に上陸した後に、ハギビスは、記録破りの雨量をもたらし、泥流を誘発し、猛烈な氾濫を引き起こした。嵐がまだ海上にある間に、ヨーロッパ宇宙機関のコペルニクス・センチネル1号と SMOS ミッションは、嵐の内部とその下の海面の追跡に使われた。

<出典>: 「地球観測;ヨーロッパ宇宙機関(Observing the Earth (ESA))」

<ひとこと>: 多彩な解析です。上の記事は要点のみ。以下に主要なイメージのリンク先を載せておきますので参考にしてください。
  コペルニクス・センチネル3号によるハギビス(10月10日撮影:右上図)
  コペルニクス・センチネル1号合成開口レーダー(SAR)イメージ(GIF 動画)
  コペルニクス・センチネル1号海面風速
  コペルニクス・センチネル1号からの仙台付近の洪水(左図)
   SMOS からの海面風速

<お知らせ>: 明日11月2日午前2時から、国際宇宙ステーションでの「こうのとり」切離しが中継されます。中継放送時刻等はホームページの 「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。なお、JAXAの切離し全般の解説放送が11月5日に予定されています。同じく「国内機関による中継とビデオ」 から。

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