ウエスティに猫な日々

日々の料理と外食、趣味の熱帯魚と読んだ本の感想と我が家の犬と猫の話。
ほか、日々のちよっとした独り言。

「淑女の休日」「切れた鎖」「さよならの代わりに」[沈黙のひと」

2014-02-02 21:20:18 | 
今日から、読んだ本の整理です。

 「淑女の休日」 柴田 よしき

 
「幽霊が出る」と、噂が流れた女性に人気のシティリゾートホテル、
調査を依頼された探偵事務所に勤める、バツイチ30代の鮎村美生(みお)が事件解決に挑む。
「ホテル浴」高級ホテルで束の間のセレブ気分を味わう若い女性たち。
女性の哀しさを切なく描いたミステリー。

 「切れた鎖」 田中 晋弥

  「不意の償い」「蛹」=川端賞、三島賞同時受賞作!「切れた鎖」を収録
彼の作品は二冊目だが、どの作品も、性愛、暴力、妄想、親子、特に父親との葛藤などが
描かれている。読みながら、本のカバー裏や、雑誌の対談写真など、どの写真を見ても笑ってない
少し暗い彼のシャープ?な目がちらつく。

 「さよならの代わりに」 貫井 徳郎

 

タイムスリップして、祖父が無実の罪をきせられるのを、阻止しようとやってきた裕里、
その時代に知り合った和希に助けられながら行き来するが、未来は変えられない。

 「沈黙のひと」 小池 真理子

 
パーキンソン病が進行した父、三國泰造が介護付き有料老人ホームに入所して、四年四か月、
八十五歳で亡くなるまで介護した先妻の娘、衿子と後妻の娘で義理の妹の可奈子と千佳、
後妻は父とは不仲で、見舞いにも来ない。父亡きあと、パソコンに遺した日記には、
娘への愛、家族との不和、最後まで愛した恋人との魂の交流が記されていた。
文中の、相手を気遣った手紙と日記、短歌が心に沁みた。


 


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする