ウエスティに猫な日々

日々の料理と外食、趣味の熱帯魚と読んだ本の感想と我が家の犬と猫の話。
ほか、日々のちよっとした独り言。

「 居酒屋 ぼったくり 8 」  秋川 滝美

2019-12-17 18:24:02 | 
    「 居酒屋 ぼったくり 8 」  秋川 滝美

         

最近読んだ3作が現実離れをした作品ばかりだったので、やっと普通の小説に戻ったみたいな感じ。

いよいよ今回は要さんが美音さんにプロポーズします。
しかし、その仕方が悪く美音の機嫌を損ねてしまいます。
美音はもっとちゃんとしてほしかったのに、「 もうわかっているよね。承知だよね 」的で。
祖父の代から佐島家の男たちはプロポーズをないがしろにしてきたので、要の母をも巻き込んで大騒動に。

「 佐島美音になってくれるね 」じゃ駄目なのかな? 
私は、大げさなフラッシュモブもサプライズも好きでないので、ふたりの心が通じていればいいと思うんだけれど。
世間の人は、やっぱりロマンチックな場所で、思い出に残る言葉を伝えないといけないのかな。「 あ・うん 」じゃダメなんですか?

お料理はウメさんの思い出の味。 サツマイモの茎。
戦時中は芋の茎を食べたと言う話は聞いてはいたけれど、食べる機会がなく、今では農家でないと手に入らないものですね。

リョウの叔母が余命いくばくもなく、会いたいのにいろいろな事情で誰とも会ってくれないのを、美音がヒントを出した黒豆ゼリーで和解できます。
誰でも忘れられない思い出の味があるもんですね。ウメさんも叔母さんもそして私にも。
美音の作り方で、私も久しぶりに今年は黒豆を煮て、ゼリーも作ることにして、生協で黒豆を注文しました。

子供の頃、父が寒天をとかし、アルミのお弁当箱に流し入れ、ミカンや桃、パイナップルの缶詰を入れてゼリーを作ってくれたのを思い出しました。
寒天が好きでなかったので、あまり嬉しくはなかったけれど、今みたいに物がない時代に父なりに子供におやつを作ってくれていたんだなと思います。
カルメラ作りは妹と3人で楽しかったな。コンロでカルメラ用の鍋にザラメを少量の水で溶かし、父が作ってくれた卵白とタンサン?だったかを混ぜたのを棒につけクルクル回すとプーっと膨らんで。
下手にすると膨らまずぺしゃんとした硬いカルメラに。上手にすると、ふんわりとした繊細なカルメラに。 懐かしいな。 お祭りでも売っていたけど。

本を読んでいると、いろいろな思い出がよみがえってきます。 自分のプロポーズのことや、子供の頃のこと。 そして大好きだった父のことも。

先日、美容室で先生が、秋川滝美さんの新しい本が出ていると見せてくれました。「 ひとり旅日和 」
旅行とお料理の本だそうです。 ぼったくりを読み終わったら、読んでみます。
 

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コメント
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