「 地下水路の夜 」 阿刀田 高
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/4d/53874c898d8aac1a8dc5633e7c2834e4.jpg)
大好きな作家さんです。図書館で見つけました。 12話の短編・奇譚集。
~~~~~ネタバレあり
「 たづたづし 」 意味は、〔 はっきりしなくて不安である 〕
主人公・絹子の半生。付き合った3人の男性たちと、16歳年上の塔先生との結婚と死別。
最近、頭がたずたずしくなって。夢でテスト中にシャープペンシシルの芯が出なくて焦る。どこかに行って迷子になる夢など見る。
心理学では、本当に心配な出来事は、潜在意識が拒否して、夢だけでなく、現実に記憶の修正があって、嫌な記憶を修正して消して、別な記憶にしてしまうそう。
私の頭も時々たづたづしい⁈
私も電話したいのに何回押しても番号が押せなくてかけられない夢や、知らない町にいる夢。本を読んでいるのに漢字が読めない夢を複数回見ます。
子供の頃の記憶がほとんど飛んでしまっているのは、都合の悪いことや、辛いことは、忘れてしまっているのかと納得。
~~~~~
「 薬指の秘密 」秀治は、曾祖父から受け継いだ特殊能力で、薬指を握ると、相手のことが分かる。人柄も運命も。
気が合って一生の伴侶にと考えた女性・有子に秘密を打ち明けたら彼女は信じてくれた。
彼女は、薬指を握られると相手が分かるそうで、「 いい方なのに、相性がよくないって、、、、」と去っていった。
哀しいね。そんなにはっきり相手の心を知りたくはないし、知れば人間不信になるわ。 私の心も読まれたくないし。
~~~~~
「 花酔い 」「 月を見るまでに 」「 男と女の学校 」「 頭のよい木 」「 偶然奇談 」「 花を訪ねて 」「 朗読者 」
「 地下水路の夜 」文也は、子供のころ銀座に住んでいた。ある夕暮れ、一人で地下水賂に降りて行き、繋がれたボートに乗り、船着き場に着く。
ドアを開けると、女の人が現れ、絵本を読んでくれた。灯りが消え、また水路をボートで戻り地上に出たが、そこは知らない町。
泣きながら家に帰り着いたが、後日、探してもあの水路の入口は見つけられなかった。夢だったのだろうか。
あの経験は、本を先に読み、その直後に途方もない妄想を実感したのかもしれない。本と現実が混ざりあったりしたのかもと心に残っている。
大人になった後も本を読み続けているが、あやかしの気配が。 本の中ではいくらでも起きることです。
分かります。本を読むと現実逃避して、いろんな時代や場所に飛んで、いろいろな人物に変身。それが楽しい!
「 芳香の女 」
「 言葉の力 」仕事帰りに酔ってバスで眠って慌てて降りた停留所が知らないところだった。
見つけたバーに入り、酒を飲む。マスターは「 なにかお困りの様子ですね 」と訪ね、「 コースターをめくってください 」と告げる。
そこに書いてある文字で、悩みごとが解決する。そんなことが何回かあった。
そこに行くには、決まったルールがあって、相当に酔っていること。知らない町をさまよっていると、看板が見えてくる。
夢かもしれない。
~~~~~~
やっぱり、阿刀田さんの作品は面白かったです。幻想的で不思議真お話。みんな書きたいけれど、これ以上長くなるといけないのでこれぐらいに。
ぽちっと、ひと押しお願いします。
にほんブログ村
ありがとうございます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/4d/53874c898d8aac1a8dc5633e7c2834e4.jpg)
大好きな作家さんです。図書館で見つけました。 12話の短編・奇譚集。
~~~~~ネタバレあり
「 たづたづし 」 意味は、〔 はっきりしなくて不安である 〕
主人公・絹子の半生。付き合った3人の男性たちと、16歳年上の塔先生との結婚と死別。
最近、頭がたずたずしくなって。夢でテスト中にシャープペンシシルの芯が出なくて焦る。どこかに行って迷子になる夢など見る。
心理学では、本当に心配な出来事は、潜在意識が拒否して、夢だけでなく、現実に記憶の修正があって、嫌な記憶を修正して消して、別な記憶にしてしまうそう。
私の頭も時々たづたづしい⁈
私も電話したいのに何回押しても番号が押せなくてかけられない夢や、知らない町にいる夢。本を読んでいるのに漢字が読めない夢を複数回見ます。
子供の頃の記憶がほとんど飛んでしまっているのは、都合の悪いことや、辛いことは、忘れてしまっているのかと納得。
~~~~~
「 薬指の秘密 」秀治は、曾祖父から受け継いだ特殊能力で、薬指を握ると、相手のことが分かる。人柄も運命も。
気が合って一生の伴侶にと考えた女性・有子に秘密を打ち明けたら彼女は信じてくれた。
彼女は、薬指を握られると相手が分かるそうで、「 いい方なのに、相性がよくないって、、、、」と去っていった。
哀しいね。そんなにはっきり相手の心を知りたくはないし、知れば人間不信になるわ。 私の心も読まれたくないし。
~~~~~
「 花酔い 」「 月を見るまでに 」「 男と女の学校 」「 頭のよい木 」「 偶然奇談 」「 花を訪ねて 」「 朗読者 」
「 地下水路の夜 」文也は、子供のころ銀座に住んでいた。ある夕暮れ、一人で地下水賂に降りて行き、繋がれたボートに乗り、船着き場に着く。
ドアを開けると、女の人が現れ、絵本を読んでくれた。灯りが消え、また水路をボートで戻り地上に出たが、そこは知らない町。
泣きながら家に帰り着いたが、後日、探してもあの水路の入口は見つけられなかった。夢だったのだろうか。
あの経験は、本を先に読み、その直後に途方もない妄想を実感したのかもしれない。本と現実が混ざりあったりしたのかもと心に残っている。
大人になった後も本を読み続けているが、あやかしの気配が。 本の中ではいくらでも起きることです。
分かります。本を読むと現実逃避して、いろんな時代や場所に飛んで、いろいろな人物に変身。それが楽しい!
「 芳香の女 」
「 言葉の力 」仕事帰りに酔ってバスで眠って慌てて降りた停留所が知らないところだった。
見つけたバーに入り、酒を飲む。マスターは「 なにかお困りの様子ですね 」と訪ね、「 コースターをめくってください 」と告げる。
そこに書いてある文字で、悩みごとが解決する。そんなことが何回かあった。
そこに行くには、決まったルールがあって、相当に酔っていること。知らない町をさまよっていると、看板が見えてくる。
夢かもしれない。
~~~~~~
やっぱり、阿刀田さんの作品は面白かったです。幻想的で不思議真お話。みんな書きたいけれど、これ以上長くなるといけないのでこれぐらいに。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0089.gif)
![にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ](http://book.blogmura.com/bookdairy/img/bookdairy88_31.gif)
ありがとうございます。