ウエスティに猫な日々

日々の料理と外食、趣味の熱帯魚と読んだ本の感想と我が家の犬と猫の話。
ほか、日々のちよっとした独り言。

「 追想五断章 」 米澤 穂信

2021-03-19 23:07:47 | 
          「 追想五断章 」  米澤 穂信

               

米澤穂信さんの本は、「 満願 」を読んで、2冊目です。
ブログ友さんが読んで紹介されていたので、読みたい本として書き留めていました。 
新聞のビブリオエッセーで読者の感想が載っていたので、思い出し、図書館で借りてきました。

結末の書いていない物語を「 リドルストーリー 」と言うそうです。『 知らなかったな。』
今までも、結末は読者の想像にお任せで、どちらともとれる終わり方をしている本に出合ったことがありましたが、それが「 リドルストーリー 」だったんだ。

~~~~~~ストーリー( ネタバレあり )
古書店アルバイトの大学生・菅生芳光が、訪ねてきた客の北里可南子から、亡くなった父が生前書いた5つのリドルストーリーを探して欲しいと依頼される。
依頼を請け負った芳光は、手がかりの同人誌から小説を探し出す。 残りを求めて調べるうちに22年前に起こった事件「 アントワープの銃声 」の存在を知る。
周囲の人の協力の元、次々に4作品が見つかるが、物語には書いてない結末が、別に存在することを可南子から知らされる。
可南子の父・参吾は、ある事件の被疑者として調べられたことがあり、そのことを一切語らず、5つのリドルストーリーに真相をほのめかし結末を書いていたのだ。
~~~~~~~
5作品とも、暗い、怖い作品でした。 どちらかを究極の選択しなければならない場面で、どちらを選択したのか? で、 物語が終わっていました。
結末を読んでも、どちらともとれ、芳光は推理します。
最終的には、私が、そうだったんだろうなと思っていた推理が当たっていると確信しました。

1つの物語の中に、5つの短編があり、推理するミステリー小説でした。

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コメント
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