ウエスティに猫な日々

日々の料理と外食、趣味の熱帯魚と読んだ本の感想と我が家の犬と猫の話。
ほか、日々のちよっとした独り言。

「 アンソロジー 捨てる 」 アミの会( 仮 )

2021-12-09 16:27:13 | 
          「 アンソロジー 捨てる 」 アミの会 ( 仮 )

               

先日、松村比呂美さんのブログで紹介されていた「 アンソロジー 迷 」を読んで、面白かったので、1~3まで図書館に申し込んでいました。
一度に3冊届きました。 腰と股関節と手術をした膝も痛くて、びっこを引いて杖をついて歩いているので、外出はままならず、本ばかり読んでいます。
痛み止めを飲んで湿布をしていますが、全く改善せず、ベランダの出入りや階段を下りるのが辛いです。
『 私は人魚姫か? 』と自虐で突っ込んでいます。 人魚姫は魔女に人間の足を貰う代わりに声を失い、足は歩くたびに激痛を伴います。
人魚姫のように美しくもなく、スタイルもよくなく、おしゃべりな私は、ただ足が痛いだけのおばさんですが? 何か?

~~~~~ネタバレあり
「 箱の中身は 」 大崎梢   小さい女の子のどうしても捨てられない箱の中身は?
( 親に捨てるよう言われても捨てられない物とは何かと期待が大きすぎて、中身がわかった時には少々しぼんでしまったけれど、子供の意思と石がかけられいるんだな。)

「 蜜腺 」 松村比呂美  ギャンブル狂の姑の借金を、夫は保険金で支払うため自殺をした。妻は夫が趣味で愛したウツボカズラの処理を考えて。
( 自分のために息子が死んだのに、嫁に、マンションを売って一緒に住んで、その金を元手に、、、という姑。マンションは死守しながらも、それでも毎日、姑の食事を運ぶ出来た嫁。
妻の小さな復讐。気持ちがわかるわ。私の好きなイヤミス・ミステリー。松村さんのファンになりました。 これからも読んでいきます。)

「 捨ててもらっていいですか? 」  福田和代  祖父が亡くなり遺品整理で出てきたのは何と拳銃!? 
( 祖父は70年間捨てられなかったものを、子供と孫を信頼して残していった。 私は子供と孫に残すものは? 無いな。家はほとんど価値はないし、借金もお金もない。

「 forge’t me no’t  」 篠田真由美  母亡きあとの整理で不思議な壺が見つかる。「 捨てられないもの うけたまわります 」のお店に持って行くと。
それは、 〈 忘れな壺 〉 割らなければ開けられないタイムカプセル。 引き取ってもらうことも割ることも出来ず持ち帰る娘。( 何が入っているのだろう? )

「 四つの掌編 」 光原百合  戻る人形= 死んだ彼女が残した人形。 捨てても捨てても戻ってくる。
ツバメたち=幸福な王子より  バー・スイートメモリーへようこそ=一組のカップル。孤島に医師として行く青年と、仕事を投げ出しては行けない女性。( どちらが捨てられたのか? )
夢捨て場=酒を飲んだ帰り道、ゴミ出しは午後11時59分までと書かれているゴミ捨て場に遭遇。色々な人達がごみを捨てに来て、ごみは眼には見えるが実在はなく、それらが光を放ち、天高く吸い込まれていった。

「 お守り 」 新津きよみ  20年前におばあちゃんに貰ったお守り。捨て時を逃しやっと手放したとたんに。

「 ババ抜き 」 永嶋恵美   嵐の夜、会社の保養所に泊まった3人の同僚。トランプでゲームをはじめ、罰ゲームで負けた人は何か秘密をばらすことに。
( 仲がいいはずが、お互い憎しみあい殺意まで抱いていたなんて。 恐ろしい。)

「 幸せのお手本 」 近藤史恵  幸せだと思っていたことが現実には。あの優しく穏やかだったおばあちゃんが。人は壊れて本心が出る。
( 私が壊れたら、食い意地のほかに何が出るんだろう。あのことやこの事、恨みや嫉妬、恐ろしい。)

「 花子さんと、捨てられた白い花の冒険 」 柴田よしき  近所の優し気な男性が捨てようとした花には秘密が隠されていた。
( たまたま花子が花をもらい受けて、事件が発覚したが、これもたまたま。花子が推理しなければと思うとぞっとする。
人は愛し合って結婚するけれど、愛はうつろうもの。こころは変わっていく。確かに。 死ぬまで愛し合っているご夫婦は羨ましいな。)
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長々と書いてしまいました。すぐ忘れるので自分の備忘録ですので、悪しからず。
アンソロジーは、一つのお題で、各作家さんの短編が読めるのでとても面白いです。 
後、数冊出ているので読破して、松村比呂美さんの長編に移ります。楽しみです。 

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       ありがとうございます。 
コメント
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