ウエスティに猫な日々

日々の料理と外食、趣味の熱帯魚と読んだ本の感想と我が家の犬と猫の話。
ほか、日々のちよっとした独り言。

「 アンソロジー 惑 ーまどうー 」 アミの会 (仮)

2021-12-28 02:01:10 | 
          「 アンソロジー 惑 」 アミの会(仮)

               

アミの会(仮)の第4弾です。誰しも「 惑う心 」を抱えている。8つの惑いが編まれたスペシャルなアンソロジー。
あとがきで大崎梢さんが、企画で対になるタイトルにすることになり「 迷 -まようー」と「 惑 ーまどうー 」で「 迷惑 」になったと書いていました。
大崎さんが提案した「 恋 」「 愛 」で「 恋愛 」は、没になったそうです。 企画会議、面白そうですね。どんどん、いいアイデアを出して書いてください。
~~~~~ネタバレあり
「 かもしれない 」 大崎梢
子供の1冊の絵本から、あることがひらめく。同期入社の管野茂喜は自分あてのメールを何気なく開いて、ウイルスに感染。顧客データを流失させ、左遷させられた。
管野に一方的に思いを寄せる女が、想いが叶わず、逆恨みで仕掛けた事。 管野はあえて公にせず、地方へ赴く。
( 自分の一生のことなのに、私ならあいつが仕掛けたと訴えていただろうな。ストーカーは自分本位なので達が悪い。殺されるかもわからないので難しい問題だな。)

「 砂糖壺は空っぽ 」 加納朋子
身体が女で心は男の僕は塾でミエちゃんという名の女の子に恋をした。打ち明けたけれど「 今は無理 」と断られた。あきらめきれず、ミエちゃんと同じ付属の女子高・大学と進んだが。
( 付属大学の理事長でもあるミエちゃんの祖父が語ってくれたことに、ほろりとさせられた。そうだったんだ。砂糖壺に入った塩とはよく言ったものだ。タロちゃん、苦しかったね )

「 惑星Xからの侵略 」松尾由美
小学校3年のトクヤから「 宇宙人から電話があった 」と相談を受けた6年の宮原尚人は、トクヤの家へ。そこでは、、、。
( 尚人にとっては災難だったけど、後で種明かしをされ、事情が分かった。 )

「 迷探偵誕生 」 法月綸太郎
多岐川は悪魔カスパロフと契約してすべて解決できる名探偵になった。
20年後、ステイメイトで契約解除に来たカスパロフに提案して、今度は、絶対に正しい解決にたどり着けない迷探偵になる契約を交わした。
( 苦手かな。私には少々読みにくかった。)

「 ヘンゼルと魔女・赤い椀・喫茶マヨイガ 」 光原百合
( 光原さんお得意の、読んだことのある童話や昔話のパロディ。読みやすい )

「 最後の望み 」矢崎存美
90歳の倉石悦司の臨終の床に死神が現れ、死ぬ前に何か1つ願いをかなえてくれると言う。
20年前に戻り娘の自殺を止めたいと願う。息子が病弱で夫婦とも娘には構ってやれなくて、ほとんど楽しい思い出がなく、後悔をしていると。
過去に戻って若い自分に、娘にしてやりたかったことを告げて、いい父親になれと諭す。結局、運命は変えられず娘は病死するが、思う存分可愛がって思い出が変わっている。
( 意識がない人が、一瞬目を覚まし別れを言えたりするのも、その人が願ったことだとか。本当にあるかも。
私なら死ぬ間際、何を願うだろう? 今からじっくり考えておこう。 初めての作家さんでしたが、よかったです。)

「 太陽と月が星になる 」 永嶋恵美
母が亡くなり、父は再婚。義理の妹ができた。継母は声が大きく、よく言えば裏表のない性格、悪く言えば無神経だった。
月妃は電話で継母が自分の名前にケチをつけているのを聞いて、悟られないように妹を支配しようとした。
( 壮絶な長い間の支配で、自分も妹も病んでしまう。継母は妹に殺され父親は酒浸りになり脳梗塞になり見殺しにされ、姉は鬱で自殺。
妹は一人ゴミ屋敷で食料が尽きて38年間の人生を終わるところ。 最悪のシナリオ。 怖かった。)

「 内助 」 今野敏
刑事の妻がテレビで最近起こった空き家での婦女暴行、放火事件を観て、既視感を持った。夫が担当の事件だが家族に捜査情報は教えられない。
妻は原因を調べて類似の事件に行き当たり、推理して夫に話し、結果事件解決へ。
( やっぱり今野さんの作品は一番面白かった。 テレビでもドラマでよく観ています。)

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コメント
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