ウエスティに猫な日々

日々の料理と外食、趣味の熱帯魚と読んだ本の感想と我が家の犬と猫の話。
ほか、日々のちよっとした独り言。

「七十歳死亡法案、可決 」 垣谷美雨

2022-03-23 01:31:07 | 
          「 七十歳死亡法案、可決 」 垣谷美雨

               

ビブリオエッセーに読者の本の感想が載っていました。七十歳死亡法案? 私も死ななければならないの。これは読まなければと借りてきました。

あらすじ~~~~~
2020年、65歳以上の高齢者が国民の3割を超え、国家財政は破綻寸前。政府は大きな決断を下す。
「 七十歳以上の国民は、誕生日から30日以内に死ななければならない 」とする、七十歳死亡法案を可決。2年後から施行。

宝田家では、寝たきりの我儘な義母84歳の世話を一人で15年もしている妻は、やっと解放され身軽になれると喜びを感じる。
妻にすべて任せっきりで能天気な夫。超一流大学を出ながら就職に失敗して引きこもっている息子。家族から逃げ出した娘。
小姑二人は忙しいを理由にめったに顔を出さない。「 家族なんてろくなもんじゃない 」と、東洋子の心に黒いさざ波が~。
~~~~~~
姑や夫や息子の態度にイライラしながら、東洋子さんに気持ちを重ねながら読みました。
内容は深刻ですが、どうなるのか面白くてやめられず、一晩で読んでしまいました。

七十歳とは早すぎるよね。せめて段階的に90歳以上からとか。 寝たきりで意識がない状態で治る見込みがないとか。
若い頃は70歳まで生きれたら十分と思っていました。 今70歳になり、「 2年後に死んで下さい 」と言われたら、戸惑います。
何歳になっても、自分の命の期限を人や法律で決められるのは嫌だな。
ただし、尊厳死は認めてほしいです。 不治の病で痛みが取れなく、もうこれ以上の我慢ができないときは、そうして欲しい。
「 不治の病になった時、延命治療はお断り。ただし痛みは和らげて欲しい。植物状態になった時は生命維持装置は外して欲しい。」
と、書いて、日付けと署名をしておけばいいらしいんで、私も書いておかないと。

東洋子さんの思い切った行動で、家族は変わっていきます。 そして法案はどうなるか? 面白いので、ぜひ読んでください。考えさせられます。

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       ありがとうございます。 

コメント
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