これは柔道の退歩ではないか。国際柔道連盟がタックル技を「反則負け」の対象としたことである。
《国際柔道連盟(IJF)は14日、東京都内で幹部会を開き、組み合わずに手や肩でいきなり脚を取る「タックル技」を掛けた場合、1度で反則負けとすることを決めた。来年1月のマスターズ大会(韓国)から実施する。
IJFは、タックル技を繰り返す柔道を「柔道の本質から外れている」として問題視。今年10月の世界ジュニア選手権(パリ)から「1回目は指導、2回目で反則負け」とする新ルールを試行し、その後の検証の結果「1度で反則負け」とするルール改正に踏み切った。これに伴い、「肩車」「すくい投げ」「朽ち木倒し」「もろ手刈り」の四つの技は厳しく制限されるが、連絡技や返し技として掛けた場合は反則としない》=毎日jp=。
新たなルールの詳細は明らかではないが、「毎日」で読む限りかなりいい加減な内容に思える。その最たるものが「組み合わずに手や肩でいきなり脚を取る」のがタックルとしている点だ。「組む」とは互いに着衣を持ち合うことなのか。一方で足りるのか。手四つの形でも良いのか。
要は審判が「いきなり」と判断するということなのだろう。
柔道は最強の格闘技として編み出されたものだ。タックルには、タックル返しを磨いて対抗すればいい。もろ手刈りや朽木倒しはタックルの変形でもある。すくい投げや肩車を制限するのは、タックルからの連続技で繰り出されるケースが多いからだろう。
禁止技は「かにばさみ」など危険なものに限定すべきだ。こんなことを繰り返していると、柔道は退歩する。競技が進化すれば、新たな技が出てくるのは当たり前だ。
《国際柔道連盟(IJF)は14日、東京都内で幹部会を開き、組み合わずに手や肩でいきなり脚を取る「タックル技」を掛けた場合、1度で反則負けとすることを決めた。来年1月のマスターズ大会(韓国)から実施する。
IJFは、タックル技を繰り返す柔道を「柔道の本質から外れている」として問題視。今年10月の世界ジュニア選手権(パリ)から「1回目は指導、2回目で反則負け」とする新ルールを試行し、その後の検証の結果「1度で反則負け」とするルール改正に踏み切った。これに伴い、「肩車」「すくい投げ」「朽ち木倒し」「もろ手刈り」の四つの技は厳しく制限されるが、連絡技や返し技として掛けた場合は反則としない》=毎日jp=。
新たなルールの詳細は明らかではないが、「毎日」で読む限りかなりいい加減な内容に思える。その最たるものが「組み合わずに手や肩でいきなり脚を取る」のがタックルとしている点だ。「組む」とは互いに着衣を持ち合うことなのか。一方で足りるのか。手四つの形でも良いのか。
要は審判が「いきなり」と判断するということなのだろう。
柔道は最強の格闘技として編み出されたものだ。タックルには、タックル返しを磨いて対抗すればいい。もろ手刈りや朽木倒しはタックルの変形でもある。すくい投げや肩車を制限するのは、タックルからの連続技で繰り出されるケースが多いからだろう。
禁止技は「かにばさみ」など危険なものに限定すべきだ。こんなことを繰り返していると、柔道は退歩する。競技が進化すれば、新たな技が出てくるのは当たり前だ。