酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

小沢vs検察、勝つのはとっちだ

2010-01-15 05:47:21 | Weblog
 東京地検特捜部が「小沢献金」立件へ大車輪? の動きを見せている。がさ入れに、元秘書らの再聴取…。一見、やる気を見せているようなのだが、本音はどうなのだろう。「これだけやったが、駄目でした」といういい訳のためとの見方もある。

 《民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体「陸山会」が2004年に購入した土地の代金を政治資金収支報告書に記載しなかった問題で、東京地検特捜部は13日午後、政治資金規正法違反の疑いで、同会の事務担当者だった石川知裕衆院議員(36)(民主)の議員会館内の事務所(東京都千代田区)や大手ゼネコン「鹿島」(港区)などを一斉捜索した。

 特捜部は、土地代金に充てられた4億円の調達先などを解明するため、小沢氏に事情聴取を要請していたが、小沢氏が応じる姿勢を見せなかったため、強制捜査が必要と判断したとみられる》=読売ONLINE=。

 一年以上も前に着手した事件で、あらためてこんな捜査や聴取を行わざるを得ないところに検察の苦境がにじみ出ている。既に公判が始まっている大久保に次いで、石川を立件できれば上々というのだから、大山鳴動ねずみ二匹と言った感じか。

 検察の決意の表れと見るのは検察OB評論家諸氏で、政治評論家はもっとハスな目で眺めている。「朝日」に登場した有馬晴海は

 《小沢さんは会見でメモを見ることもなく「自分は立件されない」という自信を感じさせた。特捜部は家宅捜索に踏み切ったが、「これだけやったが立件できなかった」という言い訳のための捜査のようにもみえる》=14日・朝日=。

 と述べる。

 水谷建設からの1億円が、土地購入の原資になった。検察はこう主張したいのだろうが、カネに色は付いていない。大久保、石川がそろって否定し、元請の鹿島も水谷の件は認めていない。裏金と原資を一致させるのは難しいのではないか。

 しかし、ここまで小沢関連情報をリークし続け、捜査も派手に展開した挙句、「立件せず」では国民はもちろん、小沢自身が黙っていないだろう。「俺を辱めた連中をのさばらせてはおけん」。というわけで、検察組織に介入してくるのは必至だ。

 この種のバトルは、どこからか不思議な力が働いて収まるケースが多いが、今回は官邸も汚物まみれだから始末が悪い。おかしな連中はみんなひっくくってくれー、と言いたくなる。

 毎度国会がカネまみれの話では、日本再建どころではない。
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