酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

ジャパン ナッシング?

2010-08-13 05:25:57 | Weblog
 急激な円高の流れが止まらない。FRBの量的緩和策発表で
さらに弾みをつけ、15年ぶりの1㌦=84円台に突入、さらに下
値をうかがう展開だ。

 《11日のニューヨーク外国為替市場では、世界経済の先行き懸念から安全な円を買う動きが強まり、円相場は一時1ドル=84円73銭まで上昇し、1995年7月5日以来15年ぶりの円高ドル安水準を付けた。また、ドルも対ユーロで急騰した。

 米連邦準備制度理事会(Federal Reserve Board、FRB)が米経済の回復は減速しているとの認識を示し、英中央銀行のイングランド銀行(Bank of England、BOE)が2010年度の経済成長率を下方修正したことから、安全とみられている円やドルを買う動きが投資家の間で加速した》=AFP=。

 菅首相と白川日銀総裁が相次いで緊急声明を発するなど、政府、日銀は大慌てだが、「注視」や「警戒」だけでは効果はほぼゼロだろう。

 米国も欧州も、ドルやユーロなど自国通貨下げに熱心で、円高など眼中にない様子だ。08年、ドル安局面で開かれたG7でも欧州各国は「円売りの協調介入はない」と冷たかった。

 こういう態度をとられてしまうのは、プレーヤーとしても市場としても日本の地位が低下しているからだろう。日本国債がほぼ国内で消化されていることも、日本を無視できる要因だろう。日本の動揺は自国の金融システム不安にはつながらない、と見ているのだ。

 日本単独では為替相場は動かせない。要するに打つ手がないということだ。このままでは80円割れも時間の問題かもしれない。

 「米国債を売り飛ばすぞ」とオバマに迫りたいところだが、そうもいくまい。円高、株安を黙って見ているしかないとは情けない。
コメント
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