酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

菅が完勝?

2010-09-16 06:01:07 | Weblog
 14日行われた民主党代表選は、国会議員、地方議員、党員・サポーター票のすべてで菅が小沢を上回って完勝した。

 菅の勝利は予想通りである。日本中のメディアが「反小沢」キャンペーンを張って後押ししたのが最大の勝因だろう。菅が勝ったというより、小沢がメディアに負けたのだ。

 ただし、メディアの「反小沢」は菅へのエールではない。16日の読売は「人事 早くも迷走」の見出しを掲げ、政権の前途多難ぶりを示唆している。上げたり下げたり、忙しいことだ。

 小沢は首相を目指すのが20年遅かった。自民党の幹事長を務めた後、どうしてトップの地位を狙わなかったのか。本来は気が小さく、首相は務まらないと考えていたのではないか。表で苦労するより、裏で操るほうが面白い。そう考えたのかもしれない。いずれにしても、時代遅れの立候補だったことは間違いない。

 小沢応援団?の一部に、「党員・サポーター票で不正があった」の声がある。「投票率が低すぎる」というのがその理由だ。

 気持ちは分かるが、同様の選挙があった前回2002年の投票率は51.3%。これに比べれば今回の66.9%はきわめて高いと言っていい。実力者2人が激突した選挙でも、投票率が7割に達しないというところに、民主党員の実像が現れているのではないか。

 《民主党の下条みつ衆院議員(長野2区)が、サポーター水増し分の年会費を党支部の収支報告書に虚偽記入したとして政治資金規正法違反容疑で告発された問題で、水増しに使われた長野県の建設会社社員らの名義貸しに、大手ゼネコン鹿島が関与していたことが11日、関係者への取材で分かった。

 下条氏の伯父は鹿島名誉会長で日本商工会議所の会頭も務めた故石川六郎氏。鹿島本社は「名簿集めに協力したのは事実だが、年会費については関知していない」と回答している。

 民主党サポーターをめぐっては、代表選の投票用紙が東京都の自民党員らに発送されるなど各地でトラブルが続発。業界下支えの名義貸し疑惑が今回判明したことで、民主党は不透明な制度の見直しを迫られそうだ》=11日・共同=。

 企業丸抱えのサポーターでは、投票に行く気も起きないだろう。民主党はここらあたりからやり直さなければいけない。
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