これが新聞社幹部の「つぶやき」とは、あいた口がふさがらない。まさに前代未聞、衝撃的な事件である。
《新潟日報社は、インターネットの投稿サイト「ツイッター」上で新潟市の弁護士高島章氏を中傷する書き込みをしたとして、上越支社の坂本秀樹報道部長(53)を25日付で同支社報道部長の職を解き、経営管理本部付とする人事を決めた。
新潟日報社は、ツイッターでの書き込みの内容や経緯などについてさらに詳しく調査を進めている。過去の書き込みなどについても調べた上で、一両日中にも社としての対応を決定し、公表する。
高島氏は新潟水俣病第3次訴訟の原告側弁護団長。25日までの調査では、ツイッターで坂本部長は11月20日に「はよ、弁護士の仕事やめろ」「こんな弁護士が新潟水俣病3次訴訟の主力ってほんとかよ」などと高島氏を中傷する内容を匿名で書き込んだ。
23日に投稿主が坂本部長ではないかとの指摘がネット上であったのを受け、同日、高島氏が坂本部長に確認したところ、投稿を認めた。坂本部長は24日に高島氏の事務所に出向き、「仕事のストレスなどがあり、酒を飲んで無礼な表現を重ねてしまった。誠に申し訳ありませんでした」と謝罪した。高島氏はこれを受け入れた》=25日、新潟日報web=。
新潟日報といえば45万部以上の部数を誇る有力地方紙、数年前に建てた20階建ての瀟洒なビル「メディアシップ」は新潟市のランドマークともなっている。その新聞社の部長、しかも報道の一線に立つ支社報道部長が、ここに記すことさえためらわれるほどの暴言を吐きまくっていたのだ。当該の部長は「酒に酔っていた」「仕事のストレスが」などと言い訳しているが、見苦しいとしか言いようがない。
言うまでもなく新聞の使命は真実を伝えることにある。いい加減な情報を撒き散らすことがいかに危険か、坂本氏も十分承知していたはずだ。今回の書き込みは罵詈雑言などというものではなく、まさに言葉の暴力である。こういう感覚の人が新聞を作っていたのかと考えると、空恐ろしくもある。
特異な人格が招いた異常な事件と言えるが、彼を幹部に据えた新潟日報の見識もまた問われる。徹底的に事実を洗い出し、読者の前に明らかにすることが求められる。
《新潟日報社は、インターネットの投稿サイト「ツイッター」上で新潟市の弁護士高島章氏を中傷する書き込みをしたとして、上越支社の坂本秀樹報道部長(53)を25日付で同支社報道部長の職を解き、経営管理本部付とする人事を決めた。
新潟日報社は、ツイッターでの書き込みの内容や経緯などについてさらに詳しく調査を進めている。過去の書き込みなどについても調べた上で、一両日中にも社としての対応を決定し、公表する。
高島氏は新潟水俣病第3次訴訟の原告側弁護団長。25日までの調査では、ツイッターで坂本部長は11月20日に「はよ、弁護士の仕事やめろ」「こんな弁護士が新潟水俣病3次訴訟の主力ってほんとかよ」などと高島氏を中傷する内容を匿名で書き込んだ。
23日に投稿主が坂本部長ではないかとの指摘がネット上であったのを受け、同日、高島氏が坂本部長に確認したところ、投稿を認めた。坂本部長は24日に高島氏の事務所に出向き、「仕事のストレスなどがあり、酒を飲んで無礼な表現を重ねてしまった。誠に申し訳ありませんでした」と謝罪した。高島氏はこれを受け入れた》=25日、新潟日報web=。
新潟日報といえば45万部以上の部数を誇る有力地方紙、数年前に建てた20階建ての瀟洒なビル「メディアシップ」は新潟市のランドマークともなっている。その新聞社の部長、しかも報道の一線に立つ支社報道部長が、ここに記すことさえためらわれるほどの暴言を吐きまくっていたのだ。当該の部長は「酒に酔っていた」「仕事のストレスが」などと言い訳しているが、見苦しいとしか言いようがない。
言うまでもなく新聞の使命は真実を伝えることにある。いい加減な情報を撒き散らすことがいかに危険か、坂本氏も十分承知していたはずだ。今回の書き込みは罵詈雑言などというものではなく、まさに言葉の暴力である。こういう感覚の人が新聞を作っていたのかと考えると、空恐ろしくもある。
特異な人格が招いた異常な事件と言えるが、彼を幹部に据えた新潟日報の見識もまた問われる。徹底的に事実を洗い出し、読者の前に明らかにすることが求められる。