脱力日記

スポーツ、本、映画ときどき仕事。自分の身の回りにある、ふとしたことを書き留めたいと思います。気軽にコメント下さい。

本田

2014-01-16 23:22:11 | 日記
俺の背中を追えー。そう言っているよう。

本田の活躍は、本当に本当に誇らしい。

なぜなら、そのサッカー頭、脳力がイタリアで絶賛されているから。であります。

デビュー戦の相手はセリエAの下位。ゴールを挙げた2戦目の相手は2部。そのことを差し引いてもガゼッタ紙の分析は、的を得ていると思います。

「1000もの困難を抱えるチームのメカニズムへの適応の早さとプレーのシンプルさ」

「簡単なプレーを選ぶという素晴らしい長所がある。それは、平凡という意味ではない。インテリジェントということだ」

「本田は本質的なプレーというレッスンを施した。それは今のミランにとって手本とならなければいけない。攻撃のプレーのほぼすべてに絡み、バイタルエリアで動き回って相手に基点を与えず、ロビーニョやパッツィーニともうまくやった」

「頭を上げてプレーすることに慣れており、だからこそおそらくは賢い解決策を見つけることができる」

まるでイタリアサッカーに、本田がレッスンをしているかのようです。

しかし、ここで立ち止まってみましょう。

こんな論評が日本のメディアにできるのでしょうか。

ナンバー誌で本田は、こんなことを言っています。

イタリアは「非常に目が肥えていて、一つひとつのプレーへの反応が厳しい。俺もここでブーイングをされるんだろうなって思いましたね」

そんな、環境を彼自身望んでいたのでしょう。

実際、プレーのシンプルさを絶賛されることなど日本ではないでしょうから。

さらに、ミランについて

「一人ひとりのレベルを見ると、世界最高峰のレベルでやれている選手ばかりなので、組織も求めて行きたい。むしろ、求めていけば、世界で勝つチャンスはあると思っています」

新聞などでは、簡単に割愛されそうなコメント。これは、ミランの問題点を明確に現しています。戦術眼の高さを示す本当に大事な発言。さすがナンバーです。

ミランには組織がない。

バロテッリ、ロビーニョ、そしてディフェンスライン。利己的なプレーが目立ち、そこを繋げようとしたいたのは、オランダ代表のデヨングだけ。

だから、彼は頭で理解していたことをグラウンドで示しただけなのです。そして評価を上げた。やってしまうのが、凄いことなのですが。

さて、同じナンバー誌上で、本田のイタリアの大先輩、中田英はこんなことを言っています。

「日本は、なかなか自分達で試合をコントロールできないところがありますよね。自分達がボールを回しているんだけど、実は回せられているんじゃないかと思うこともあります。リズムも一定で、相手にとって読みやすい。サッカーの実力的な部分では、ほとんど差がないのに、そういうところでまだ差がある」

日本の歴代エースに共通する頭の力。

もし、サッカー選手を目指す方が、このブログを読んでいたら、コーチに聞いて見てください。

本田のどこが、良かったの?

答えられなければ、その人の言うことを聞いても、あなたは成長しないでしょう。

ミラン初先発、ミラン初ゴール。
陳腐な情報ばかりに大騒ぎする日本メディア。そればかり追いかけていると、サッカーの本質には迫れない。

本田フィーバーが、そんな気づきを日本のサッカー界に少しでも与えてくれればいいのに。

きっと本田自身も、それを、願っていると思うなぁ。

本田の脳力を追えー。

シャビ

2014-01-16 00:06:31 | 日記
新年を迎え、サッカー界にも色々な出来事がありました。今年はワールドカップイヤー。楽しみは一杯です。

さてさて、スペインの雑誌パネンカに我らがバルサのカピタン、シャビのインタビューが掲載されました。

彼の金言に、私、現在のサッカー界照らし合わせて意見させていただきました。

「ゴールを1つ逃すより、ボールを1つ失うことの方が大嫌い」

→本田が移籍したミランのロビーニョ、バロテッリに捧げたい言葉。点取りゃいいって訳じゃない。彼ら奪われ過ぎです。

「もし他のフットボルの方が良いプレーが出来るかもと僕らが考えるなら、それは間違いだよ」

「ここ(バルセロナ)やスペインでは、スタイルに交渉の余地はないはず。バルサがスタイルを変えているって言うけど、じゃあ僕らはどんなふうに変えるんだろう?僕らは5年間であらゆるタイトルを獲得し、目標とされてる。他のところが僕らのコピーをしてるんだよ」

「ヨーロッパの他の国の人たちは、僕らが批判される理由を理解できなくて、“マジで?”って言われるよ。それがここ(バルサ)の要求の高さなんだ。昔の僕らは特に何も期待されていなかったけれど、今は良いプレーが求められてる」

「(メディアやファンは)結果主義者になりすぎるべきじゃない。結果よりも試合の内容をもっと分析するべきだと思うよ。結果は安心をくれる。フットボルをあまり理解していない人が、結果主義者になりがちだね」

→高校サッカーの選手、指導者達へ。そして日本テレビへ。

その時、勝つことばかり考えるサッカーは未来への投資にはなりませんよ。野洲は凄かったのになぁ。


「モウリーニョは結果主義の監督で、それで得意になってるね。彼は自分をスペシャルワンだと言っている。それはいろんな国でタイトルを得ているからなんだけど、僕は彼のチームのプレーは好きじゃない。インテルがヨーロッパチャンピオンになったことを誰が覚えてる?彼には(バンガールのアシスタント時代に)とてもお世話になったし、良い思い出もあるよ。でも僕の中では、彼は(フットボルに)1つの遺産も残してはいない。クライフのオランダと違ってね。ディ・マッテオもチャンピオンズで勝ったけど、僕の見方では彼のチームはなにも提案してはいない」

→草サッカーをする自分の心に突き刺さる名言。記録より記憶に残るサッカーを目指すべし!

まるで哲学なシャビの言葉達。
新年早々、引き締まります。

何事も結果主義にならず…理想を掲げなければ…ね。