浅丘ルリ子さん・上川隆也さん主演の舞台「渇いた太陽」が初日を迎えました。
1幕と2幕の間に15分休憩があり。
2幕の方がボリュームがあります。1幕はほぼ上川さんと浅丘さんで演じ、可愛らしく微笑ましい場面も。
この舞台では、こんな上川チャンスが観られます。
浅丘アレクサンドラに「手触り良きシルクの如きお胸」に合格をもらう。
タバコをしょっちゅう吸う。でも、タバコを吸うのは浅丘さんのがカッコよかったですねぇ~。
踊る。
ベッドの後ろからひょいっと背もたれの様な所を飛び越えてベッドに乗る。
お姫様抱っこ。
浅丘アレクサンドラに「そこそこ満足」される。
ひとり有頂天「チャンス上川・世界の女は俺のもの。」ヤダ、芸人みたい
きかんぼうの様にベッドの上でジタバタする。
歌う。
「学べぇーーっ」と叫ぶ(声だけ)。
だがしかーーーしっ
2幕からは思いもよらず、切なく痛い程現実的な物語でアタシは客席でとまどい気味に・・・。チャンスの中の何かも狂って来るような。
「恐怖」を感じる場面もあります。
先の舞台、真田十勇士では「戦いへ行く道」として客席の通路が使われましたが、今回は「逃げてゆく道」です。
シアター1010の4扉側のステージからの通路沿いの座席と、9列目1番から24番の座席のチケットをお持ちの方、2幕目が始まって舞台がカオス化して来たら心の準備を。
浅丘ルリ子さんを初めて舞台で拝見しました。素晴らしいです。
アタシの母より年上なんて信じられない。
この物語は笑えないお話です。
深く重い芯を抱いたお話です。
ラストシーンで救われると言う趣でもありません。
でも何故か、そうだとしても美しく生きたいと思えるのは、浅丘ルリ子さんの舞台での素晴らしいエネルギーとパッションがあったからなんです。
すがったり、突き放したり、包み込んだり、崩れ落ちたり、立ちはだかったり。その全てが美しかった。
勿論、上川さんのエネルギーとパッションもハンパないです。
ずっと喋ってるし何かしら動いてる。
感情が爆発して、でかいトランクを投げるシーンがあったんですが、放り投げられたトランクは「ドゴンっ!」と言う音を立てて床に叩きつけられると舞台をはみだして最前列の座席前に落ちました。
まぁ、これはアクシデントでしょうけども・・・。
舞台上の上川チャンスがトランクの行方をずっと見てた気がするので。
でも、それぐらい、上川さんと浅丘さんが本気でぶつかり合うわけです。
お二人だけのシーンは沢山あったけど「長い」と言う感じはしませんでした。
最後の方でアレクサンドラの胸にうずくまるチャンスは子供の様で、二人は似ているのかもしれないなぁと思いました。
カーテンコール3回目。上川さんの手を引っ張って、走る様に出て来た浅丘さんが可愛らしかったです。
惜しみない拍手が贈られました。
全国をまわる舞台です。お近くの会場へ来た際には是非に
渇いた太陽全国スケジュール