Chef's Note

『シェフの落書きノート』

料理の値段

2006-05-23 | 自由 気ままな独り言
「俺の料理をそんなに安く売れるか!」
なーんてオイラは思いません…。

飲食店の経営概念について少し書いていくことにします。
チェーン店化が加速する中…
色々なタイプのお店が出来て、その経営方針なども多岐にわかれてきている…今日この頃の飲食業界ですが…。

例えば、定連さんが1ヵ月に一度のご来店だったとしたら…
週に一度のご来店になったほうが、お店にとっては良いと僕は思います。

僕は、リピート率が長期サイクルでまわるよりも短期サイクルでまわる方を選択します。

慕われて愛されるお店になれば、お客様は足繁く通ってくれると思うのです。
いつもポケットに入っている金額で楽しめて満足できて…
精神的にもリラックス出来て、そこに癒しがあれば…尚更。

勿論、原価率やらその他の諸々の諸経費は…存在します。
「これ以上は、安く売れないな…」というプライスの限界も存在します。

でもね…心で作った料理…。
その手間賃…いくらかけますか?

僕は、その時間と手間の割り振りを日常のスケジュールに入れることが出来て、人件費の負担とならなければ、コストとしての換算は避けるようにしています。
何故なら料理にかかる手間を単純にコスト計算すると、出来合いの商品を売った方が安くなるからです。

例えば単純に…
冷凍食品のコロッケを使えば、数時間分の人件費をカットできます。
そのかわり、数パーセントの原価率が上がり、店のオリジナル商品としての価値を失います。

チェーン店にみられるような何処でも食べられる料理と…
そこに行かなければ味わう事の出来ない料理…
どちらを選びますか?

たぶん皆さんは、ちゃんと使い分けていると思います。
あの味が食べたくなったら、そこのお店に足を運び…
時間のない時は、便利に手軽に食べられるお店に行く。

飲食業の一般的で平均的な原価率(材料費)は、30%。
アウラの原価率は、その基準値よりもかかっていますが…。

もし、あなたが今日作る料理に値段をつけるとしたら…
いくらの値段をつけますか?





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