Chef's Note

『シェフの落書きノート』

カリスマ・シェフ

2007-10-10 | 自由 気ままな独り言
「今、もてはやされてるカリスマシェフとかって、知ってますか?」
…と後輩が言い始めた。

「知ってるよ~。テレビでやってた…。そういうのになりたいの?」

「いや、なりたいんじゃなくて…。どう思います?」

「別に…。だけど可愛そうだと思うよ。あの『料理の鉄人』ができてから、なんかおかしくなったね。もし、その人が本物の逸材だったなら、普通は、騒がれる前にまわりがガードすると思うんだけど…」

「ん~…」

まぁ~彼らが言うには、テレビで見ていて、どうなの…?
と感じるらしいのですが…。

別にどうでもいいじゃん…。
…が、僕の感想。
ご本人達は、喜んでテレビに出演しているんだから…ネ。
商売繁盛なんだし…。

その人達には、大変申し訳ありませんが…。
カリスマ・シェフなんて…
僕は、全く興味がない。

マスコミが作ったカリスマなんて… 一杯いるじゃんね。
別に珍しくもない…。

カリスマの意味を辞書で調べてみると…
〔Charismaドイツ語=神の賜(タマモノ)。超能力。ギリシャ語に由来〕
接する人に超人的・神秘的な力を感じさせたり 教祖的な指導力を発揮したり する能力(を備えた人)。

辞書に書いてあるとおりの意味だとすると…
キリストみたいな人ってことになる。
そんなに一杯いるわけないじゃん…ネ。
…ってことは、テレビのは偽物ってことになる。

カリスマ・シェフ…本物は誰よ?
正真正銘の本物のカリスマは、どこにおるんやろ…。
本物だったら、そんなに気安くテレビにでるわけないじゃん…と思うのだが…。
そんな時代ではないのかな…。

フランスで星をとった平松氏
ひらまつ亭が西麻布にオープンして半年くらい後に平松氏の料理を食べた。
キッチンにシェフともうひとり、サービスに奥様ともうひとり…。
キッチンにふたり、ホールにふたり。
最高に美味しかったです。
奥様のサービスにも感動した。
しっかりした味と香り…
ひらまつ亭には、その後、何度か通った。
行く度に、そこには驚きがあった。
平松氏は、カリスマなのだろうか?
なんとなく、ご本人は否定するような気もする。

タイユヴァン・ロビュションがオープンして間もなくの頃に行ってみた。
コース料理をオーダーして、そのコースの一皿…
『手長海老とスパゲティのターヴァン仕立て』を食べた。
まさしくロビュションは、天才だと思った。

フェラン・アドリアの料理を食べたことはないので、よくわからない。

ジョエル・ロビュションのあの完璧さ…
悪魔でないことは確かだ。それでは神か…
カリスマとは、そんな領域にいる人なのではないかと…
僕は…思う…。


客観的にみて…
料理にカリスマなんて必要だと思います?
スマスマがあれば十分じゃん…。

もしかして…
山奥でぬか漬け作ってる婆ちゃんが真のカリスマかもよ…。








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