11/5(日) 11:06配信
米アニメ「ファミリー・ガイ」でもネタに
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英王室を離脱した2020年、カナダでの一時滞在を経て米国に定住したヘンリー王子とメーガン妃夫妻。当時の米国には同情論や歓迎ムードもあったが、たった3年で状況が変わり、現在は英国と同じく支持率の低下が止まらない。
今年2月に放送された米アニメ「サウスパーク」は、米国で「お騒がせセレブ」のイメージが定着している事実を証明した。「ワールドワイド・プライバシー・ツアー」と題された回に登場したのは、プライバシーの保護を叫びながらもテレビに出演する「カナダのプリンスとプリンセス」。
米国移住で心機一転するかと思いきや、過去のトラブルを暴露し続けるという矛盾した行動をネタにされてしまったわけだ。
この放送から約8か月の間に「カーチェイス」騒動や巨額契約の解消、離婚報道などが立て続けに起こった。米国での支持率低下はその結果だが、一方では「お騒がせセレブ」以外のイメージも生まれたようだ。10月下旬に放送された米アニメ「ファミリー・ガイ」がそれを伝えている。
「“誰も知らない何か”に対する数百万ドルが届きました」
1999年に放送を開始した「ファミリー・ガイ」は、「サウスパーク」と同様に容赦ないブラックジョークと風刺で度々物議を醸しているアニメである。10月下旬に放送されたシーズン22の第3話には、メインキャラクターの1人が金を稼ぐために行動を起こすと決心するシーンがあった。
「1人でやっていくよ。メーガン・マークルとハリー王子のように」
すると場面はなぜかプールサイドに変わり、水着姿のヘンリー王子とメーガン妃(のそっくりキャラ)がデッキチェアに寝そべっている。そこに封筒を手にした英国風の執事がやってきた。
執事「Netflixからの……“誰も知らない何か”に対する数百万ドルが届きました」
ヘンリー王子風キャラ「ほかのものと一緒に置いておいて」
メーガン妃風キャラ「ベイビー、今日も25万ドルのために『デルタコ』(メキシカンのファーストフードチェーン)のインスタ投稿をする時間よ」
ヘンリー王子風キャラ「(遠い目で)でっちあげのナンセンスを放置しておくべきじゃなかったな」
この短いシーンから想起されるのは、今年発生したカネ絡みの騒動である。夫妻は米国に移住した2020年、音楽配信企業「Spotify」、および映像配信企業「Netflix」とコンテンツ製作に関する巨額契約を結んだ。だが、このうち報酬2000万ドルと言われたSpotifyとの契約を今年6月に解消している。
夫妻を「クソ詐欺師」呼ばわりしたSpotify幹部
契約解消を報じた英米メディアの一部が「原因は夫妻側にある」と匂わせた理由は、夫妻制作のポッドキャスト番組が3年間でたった12本という事実による。この見方を裏付けたのはSpotifyの幹部であるビル・シモンズ氏の発言だった。
シモンズ氏は自身のポッドキャスト番組で、夫妻が制作した番組の少なさに苦言を呈し、さらに夫妻を「クソ詐欺師」呼ばわりした。契約内容の詳細などは語られていないが、Spotify側からすると夫妻の“仕事”は支払われたカネと見合っていなかったことになる。
これが「ファミリー・ガイ」で執事が言った「“誰も知らない何か”に対する数百万ドル」の元ネタになった。そこにメーガン妃風キャラの「25万ドルのために『デルタコ』のインスタ投稿」発言が加わると、米国では「何をしているのか不明だが楽に稼いでいる有名人」というイメージが確立されているとわかる。
予期せぬ形で注目された「デルタコ」は、公式Xで「今日もあなたたちの投稿を待ってます」とノリの良すぎるコメントを返した。米大衆紙「ニューヨーク・ポスト」によると、ヘンリー王子が今年の米エンタメ業界でネタにされたのは、アニメ2作以外に2回。2月のグラミー賞授賞式で司会のトレバー・ノアが、トーク番組で司会のジミー・ファロンが、それぞれヘンリー王子の自叙伝「Spare」の内容をジョークにした。
米国ではネタキャラ枠に入った夫妻。「ファミリー・ガイ」の件は英国でも報じられているが、かなり以前から英国民は“呆れモード”に入っている。常に批判の先頭に立つ大衆紙「デイリー・メール」(電子版)ですら、初報と「時代遅れの風刺アニメで使い捨てのギャグネタになり下がった」という記者の過激なコラムを1本掲載したのみだった。
ネタキャラ扱いとはいえ、米国のほうがまだ少しは関心が高いということか。
デイリー新潮編集部
新潮社
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最終更新:11/5(日) 11:06デイリー新潮
東スポWEB / 2023年11月5日 11時54分
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メーガン妃(左)とヘンリー王子(ロイター)
米国でロイヤルペア(メーガン妃とヘンリー王子)の人気が急落。米国人はロイヤルペア(メーガン妃とヘンリー王子)を英国に送り返したい!? 英メディア・GBニュースが先日、報じた。
2020年に王室の公務から引退し、米国移住したヘンリー王子夫妻に対し、セレブのゴシップ好きな米国人は注目し続けてきた。
米国のキリスト教の人気ポッドキャスト番組の司会者テイラー・マーシャル博士がGBニュースに出演し、「米国人は心の底では英王室事情に関心があり、夫妻の話題に興味津々です。多くの見出しを飾っています」と話した。
2人はビジネスに取り組み、スポティファイと巨額の契約を結んだが、契約打ち切りとなった。最近は話題も減り、人気が急落している。
マーシャル氏は「英国は夫妻を取り戻してほしい」と語った。英王室という威光があったからこそ、夫妻は輝いていたというわけだ。
また、政治評論家のジュリー・ハートマン氏は「私たち米国人はヘンリー王子とメーガン妃を英国に送り返したいと思っています。なぜ彼らが米国に来たのか分かりません。喜んで英国に返送させていただきます」と言っている。
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