ヘンリー王子と共にインビクタスのPRのためにバンクーバーを訪れているが、単独行動も。
COURTESY OF JUSTICE FOR GIRLS VIA INSTAGRAM
ヘンリー王子と共にカナダのバンクーバーを訪問しているメーガン妃。王子が立ち上げたチャリティイベント、インビクタスのプロモーションが目的だが単独での行動も。現地時間11月22日(火)にはNPO団体「ジャスティス・フォー・ガールズ」の事務所を訪問した。
この団体は特にホームレスや貧困、暴力の問題に対して女性が脆弱であることへの対応が本当の平等を実現するために不可欠だとアピール、そのために活動している。
妃は団体のインターンやスタッフ、理事や役員と対面、この団体の活動や若い女性のリーダーシップについて話し合った。
COURTESY OF JUSTICE FOR GIRLS VIA INSTAGRAM
団体のインスタグラムは妃と撮影した写真を投稿。
「若い頃からフェミニストだった妃は10代のインターン2人とおしゃべりし、正義のための個人的な闘いについて熱心に語り合った」とコメントしている。
COURTESY OF JUSTICE FOR GIRLS VIA INSTAGRAM
ちなみに妃がこの団体のメンバーに会うのは2020年に続いて2回目。このときもスタッフたちと語り合ったが、会話の中心はカナダに蔓延する先住民の少女や女性に対する暴力の問題だった。
このとき妃は、団体を訪れる前にカナダの先住民の女性アーティスト、ホリー・バートレットからプレゼントされていたクジラの尾を形取ったネックレスをつけていた。
COURTESY OF DOUGLAS REYNOLDS GALLERY VIA INSTAGRAM
そのため今回の訪問でも一部のマスコミは妃のアクセサリーに注目。
着用していたのはダイアナ元妃のものだった「カルティエ」の時計、タンクとラブブレス、「ロレイン・シュワルツ」のブレスレットとリング、「エッジ・オブ・エンバー」のイヤリングなど。
ネックレスは何もつけていなかったことが報じられている。
ヘンリー王子&メーガン妃が、アイスホッケーの試合を観戦! 仲睦まじい姿がオンラインで拡散された。
DEREK CAIN
ヘンリー王子とメーガン妃がバンクーバーのロジャーズ・アリーナで、ホッケーの試合を観戦した。
夫妻はバンクーバー・カナックス対サンノゼ・シャークス戦をスタンド席から観戦し、まわりのファンたちとも積極的に交流した。
カナックスが点を入れるたびに声援を送ったり、仲睦まじく踊ったりおしゃべりしたり姿がSNSで拡散された。
さらに試合中、ふたりは「Kiss Cam(対戦の合間時間に、観客のカップルをスクリーンに映し、キスを促す恒例の遊び)」に映され、キスはしなかったものの、笑い飛ばして踊りを続けた。
この日の2人は、落ち着いたダークカラーコーデで登場した。
メーガン妃はエアリーな黒のブラウスとパンツというシックなスタイル。そこに、ゴールドのピアス、ネックレス、そしてリングで華やかなきらめきを添えた。
ヘンリー王子は白いシャツの上にネイビーのセーター、ネイビーのパンツ、ネイビーのベルトでノーブルにまとめた。
2人はメーガン妃のトロント時代の親友で、ヘンリー王子のことも知っているマーカス・アンダーソンと一緒に観戦を楽しんだ。
メーガン妃はヘンリー王子と出会う前、ドラマ『SUITS/スーツ』の撮影のために、トロントに長年住んでいた。
2020年に王室離脱後は一時、バンクーバー島に住み、パンデミック中に現在のカリフォルニアのモンテシートに引っ越した。
夫妻は今回、2025年2月にバンクーバーに近いウィスラーで開催される、次のインビクタス・ゲームのプロモーションで同市を訪れていた。
Translation: Mitsuko Kanno from Harper’s BAZAAR.com
エリザベス女王の死去をめぐる裏側を暴露
11月14日、75歳の誕生日を迎えたチャールズ国王。即位から1年が過ぎ、英国民からの王室支持率はエリザベス女王の頃と同水準を維持している。だが、次男・ヘンリー王子との関係性が影を落とす状況は変わらず、新たな火種が注目されている。
クリスマスを前にまだまだ騒ぎの気配
その火種とは、11月28日に欧米で出版される『Endgame』だ。英国人ジャーナリストのオミッド・スコビー氏によるこの“暴露本”は今年8月に出版予定だったが、5月の戴冠式に関する記述を追加するため11月に延期された。
現在はプロモーション期間に入っており、米誌「ピープル」が本文を一部掲載している。
そこで早速暴露されたのは、エリザベス女王がスコットランドのバルモラル城で死去した日の顛末だ。
当時の報道によると、午後12時32分にバッキンガム宮殿が女王の容体に関する声明を発表し、午後5時すぎまでにヘンリー王子とメーガン妃、キャサリン妃を除く主要王族がバルモラル城に到着。午後6時30分にBBCが女王の死去を正式発表した。
ヘンリー王子はメーガン妃と別件で英国に滞在していたが、現地に向かったのはヘンリー王子だけで、到着は死去発表後だった。
『Endgame』によると、この大遅刻はウィリアム皇太子(当時は王子)に送ったメッセージをことごとく無視され、自力で移動手段を探した結果だったという。
チャールズ国王(当時は皇太子)は、ヘンリー王子に第一報を入れた人物とされているが、バルモラル城へ1人で来るように指示したとされている。
王室の規範によりキャサリン妃も同様に来ないと説得されたヘンリー王子はこれを受け入れ、ウィリアム皇太子と連絡が取れないまま、どうにか見つけたプライベートジェットに乗り込んだ。
だが、誰からも連絡が入らず、すでに女王が死去していたことを知らなかった。
このほかの内容からも、ウィリアム皇太子がこの本の “ターゲット”ではないかと考えられている。ヘンリー王子の動向に最も怒っているのがウィリアム皇太子であることは、これまで幾度となく報じられてきた。
著者は「メーガン妃のチアリーダー」
著者のスコビー氏は、ヘンリー王子とメーガン妃夫妻が王室を離脱した2020年、キャロリン・ドゥランド氏との共著『Finding Freedom』(邦題『自由を求めて ハリーとメーガン 新しいロイヤルファミリーを作る』扶桑社刊)を上梓した人物だ。
3月末付の王室離脱から5カ月で世に出た夫妻の伝記本であり、夫妻を徹底的に擁護する内容だった。
公開されているプロフィールによると、現在42歳のスコビー氏はロンドンを拠点とするジャーナリスト・作家で、2011年から英王室関連の取材に携わった。
世界的ベストセラーとなった『Finding Freedom』で名を上げ、米国のテレビにも出演する「この世代で最も話題の王室ジャーナリスト」だという。
たしかにスコビー氏は話題の人物である。『Finding Freedom』の上梓と前後して、SNSでは「サセックス公爵夫妻(ヘンリー王子夫妻)のスポークスパーソンはこう発言している」といった“代理投稿”が目立つようになった。
常に誰よりも早く、しかも独占的なため、英メディアからは「メーガン妃のチアリーダー」という“称号”を与えられている。
『Finding Freedom』の執筆では夫妻の協力を得ていないとしていたが、後に主張が崩れたこともある。
2021年にメーガン妃が英大衆紙「デイリー・メール」などの運営企業をプライバシー侵害で訴えた際、王室時代に夫妻の秘書官を務めていた人物が証人陳述書を提出した。
そこには『Finding Freedom』の執筆時、王子夫妻からの情報を自身がスコビー氏とドゥランド氏にメールで送信したことが記されていたのだ。
あくまでも「関係者への取材に基づく本」
となれば、『Endgame』にも情報提供があったと考えるのが自然な流れだろう。
スコットランドへの機中で「暗闇の中にいた」というヘンリー王子の心境や、ヘンリー王子側と王室側のスタッフがヘンリー王子の到着前に女王の死去を公式発表するかどうかを協議した件、到着したヘンリー王子が女王の長女・アン王女に「温かく」迎えられた件など、その場にいた人物が見聞きしたような内容が目立つ。
ただし、スコビー氏はあくまでも、「関係者への取材に基づく本」としている。「英国王室の現状についての本だ。
『ハリーとメーガンの本』でもなく、私は『メグ(メーガン妃の愛称)の友人』でもない。
サセックス公爵夫妻はこの本と何の関係もない」とSNSで発言したが、その主張を信じる人が少ないのは仕方がない。
英メディアももちろん、スコビー氏が誰に“取材”したのかという点に注目している。ただし、『Finding Freedom』と同じ“手法”で作られた本だとは思っていない節もある。
「デイリー・メール」の電子版「メール・オンライン」は、ヘンリー王子夫妻の関係者が「王子夫妻はこの本と無関係」と証言したことを報じた。
ヘンリー王子夫妻が『Endgame』でもスコビー氏に代弁を求めた、と完全に断定する見方は意外にも多勢ではない。その理由はおそらく、最近の夫妻から見て取れる変化にある。
チャールズ国王とヘンリー王子は雪解けムード
本文の一部が「ピープル」誌に掲載される前の14日、英ロンドンではチャールズ国王の誕生日パーティーが開かれた。当然ながらヘンリー王子夫妻の動向が注目され、まずは英紙「サンデー・タイムズ」が「出席を断った」と報じた。
すると夫妻のスポークスマンが「断っていない。招待に関する連絡はない」と米メディアを通じて反論。
結局はBBCが「当日にヘンリー王子がお祝いの電話をする予定」と、騒ぎを鎮めるかのように報じた。
英紙「テレグラフ」によると、実際にかけられたお祝いの電話は、関係の修復を開始したいという願望を双方が示した“転換点”となり、翌週に改めて話すという約束につながったという。
ヘンリー王子は1月に自叙伝「Spare」を出版した際、インタビューで父親との和解を望んでいると明らかにしていた。
今年は、ヘンリー王子の止まらない王室批判にメーガン妃も困惑しているという説や夫妻の離婚準備説、ヘンリー王子あるいは夫妻での王室復帰を考えている説、英国で家を探している説なども流れている。
米国でのビジネスに先行き不安があり、支持率も低下している現状では、柔和路線が妥当といえるだろう。
もちろんこの雪解けムードを「金儲けのために王室とのつながりを保持したいようだ」ときっぱり断じるジャーナリストもいる。
新刊の内容次第で「和解のチャンスはすべて消える」
「デイリー・メール」の記事では、30年近いキャリアを誇る王室ジャーナリストで作家のフィル・ダンピア氏が「スコビーが彼ら(ヘンリー王子夫妻)の代弁者であり、直接的か間接的に情報を得ていることは誰でも知っている」とした上で、チャールズ国王が常にヘンリー王子に対して「扉を開いて」いるにも関わらず、スコビー氏の新刊に「深刻な内容」があれば、「和解のチャンスはすべて消えるだろう」と予言した。
王室評論家のリチャード・フィッツウィリアムズ氏は「サセックス公爵夫妻はスコビーが自分たちの代弁者なのか、それとも友人なのかをよく考えなければならないだろう。
この本の出版後も、ハリー王子とメーガン妃がスコビーと関わりたいと思うかどうかは興味深いところだ」と述べた。
さらに、英王室を描いたNetflixドラマ「ザ・クラウン」第6シーズンの配信開始(前半4話)から約10日後という出版タイミングにも苦言を呈した。12月14日から配信の後半6話では、ダイアナ妃の幽霊が出演する可能性が高いと物議を醸している。
果たして『Endgame』は、英王室のみならずヘンリー王子夫妻にとってもありがたくない内容なのか。
「ウィリアム皇太子はヘンリー王子を弱体化させるため英メディアに極秘協力すらしている」とまで発言したスコビー氏の著書は、どこまで受け入れられるのだろうか。
デイリー新潮編集部
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