> 今日はまた,随分と多義に渡るテーマのオン・パレードですね!
あえてタイトルには含めなかったのですが,これらに共通するテーマについて
は,察しがつきますよね?
> 「安全性」がキーワードですかね?
そう,最近我々が日常的に話題にする「安全性評価に関する選択問題」が本日
の主要テーマです。
> 最後の「クラウド」の意味が曖昧ですが,これはIT業界で流行のクラウド・
> コンピューティングの事ですよね?
> これって,安全性に問題があるの…??
実は,それはむしろ,私が企業経営者の方々にお尋ねしたい事なのです。
「御社ではIT技術の導入に際して,どの様な安全基準を採用していますか?」
と云う問いに集約される…。
> 「バスツアー」の場合の意思決定は「乗客」が行う訳で,これは前回記事で
> 書いたとおり「安全性」より「目前のコストカット」を優先している実情が
> 新聞記事に掲載されていましたね。
「原子力発電」についてはどうでしょう…?
> それは,今まさに「国民的議論」の中心にあるテーマです!
> 北海道の泊原発3号機が定期点検のため停止する事で,国内の全ての原発が
> 稼働を停止します。そして,再稼働については喧々諤々の大論争です!
「薬物治療」の安全性については勿論医師が評価しますが,最終的な意思決定
は治療を受ける患者自身,もしくはその代理人となる家族等に委ねられます。
そして「クラウドの導入」は,企業トップが判断する。
> その様に列挙されると,実に様々なレベルで安全性に関する重要な意思決定
> が行われていますよね!選択に迷う問題は,日常的に数多く存在しています。
何かこれらに特徴的な点は無いですか?
> 原発問題では,やはり国民全体の集団的なコンセンサスを必要とする点で,
> なかなか解決の見通しが立たない点でしょうか?
> その他の問題では,一応最終決定者が明確なので,決着の見通しは着きます。
他には無いですか?
> コストとのトレードオフ関係の問題ですね。
> 結局,選択問題の根底には,「なるべくコストを抑えたい」と云う経済的欲求
> がある。
「薬物治療」の選択問題では,患者はコストを意識しないと仮定して良いです。
> 100%保険で賄える前提ですか?
> すると純粋に安全性と治療効果,および治療期間などとの比較検討問題に集
> 約できますね。治療効果が期待できないのでは,リスクを冒す意味が無い。
治療効果や治療期間などの情報は,患者側には無い場合がほとんどですよね。
> 成程,意思決定には「情報」が必要でした!
> 原発・薬物治療・クラウドの導入などの問題では,専門家による情報提供が
> 必要不可欠の要素ですが,「格安バスツアー」の場合は専門家が不在です。
一応「バスツアーの企画業者」は,この場合の専門家に該当すると思いますが。
> そうか…では,その「専門家」に対する「信頼性」が問題ですか…?
そうだと想います。
「安全性評価」に必要な情報が,意思決定者の側に無い以上は,情報提供者たる
「専門家」に対する信頼性が問題になります。
原発問題がこれほど厄介な問題になっているのは,昨年の原発事故以来,この
「専門家に対する信頼性」が損なわれた点に最大の原因があるのだと感じます。
> では,「バスツアーの安全対策」の問題は,「専門的情報提供者」たる「バス
> ツアー企画業者」の責任を明確にする事が大切ですね!
まあ,何よりもまず,運転手の交代要員の同乗が必要不可欠と想いますが,運送
業界などで採用されている様に,「本日のドライバーは○○です。」と外部にも
見える様に表示しておく事なども,運転者の自覚を促す意味で効果的かもしれません。
> 原発問題では「専門家に対する信頼性」を回復する事が解決への糸口になり
> ますね!
必要な専門的知識も無いまま,あれこれと発言すると混乱するばかりだと感じます。
原発問題に対する知識と理解の普及・拡大が大切かと想う。
> 「薬物治療」の問題の場合では,結局「信頼できる医師」の選択問題ですね!
> さらに,「クラウドの導入」問題では,「信頼に足るITコンサルタント」の
> 選択問題と云う事になります。。。
> 。。。これって,「Broの宣伝」じゃないですか!結局!
メーカ系のコンサルよりも,独立系ITコンサルの方が「公平かつ信頼できる」
と想うのですが…?!