> 「アベノミクスの第一の矢=大胆な金融緩和」の推進力として衆目を集める、
> 日銀の黒田東彦新総裁が就任し、いよいよ新体制がスタートしましたね!
> インフレ目標2%の達成に向けて、日銀の金融政策もこれから大きくパラダ
> イムシフトして行く事になります。
▼日銀、黒田東彦新総裁のもと新体制発足「リフレ政策」に転換へ(13/03/20)
http://www.youtube.com/watch?v=8wPBIzO5fTg
先だっての「TPP交渉参加表明」に加えて、これでアベノミクスもいよいよ
エンジン全開ですね!
東北の震災復興もようやく本格化して、人手不足や資材不足が伝えられるなど、
土木建設関連を中心とした景気回復が軌道に乗っています。
今年の春闘では、政府自民党が共産党と間違えられるほど、賃上げ要求を強く
支援していましたから、これからサラリーマンの収入の方も改善が期待できそ
うです。
生産面、分配面での景気回復が確かなものになれば、そのまま民間消費需要も
上向くでしょうから、支出面も含めて日本経済の好循環が生じるはずですよ。
> ちなみに、株価の上昇については、これまで何度も取り上げて来ましたが、
> ここに来て、漸く地価についても上昇傾向が顕在化してきた様子ですね!
> これで、日本経済も資産デフレ脱却の光明が見えて来ましたよね。
▼公示地価全国2,008地点で上昇 被災地でも復興需要などで上昇(13/03/21)
http://www.youtube.com/watch?v=oH0HniTEI7I&list=UUoQBJMzcwmXrRSHBFAlTsIw
地価の上昇が本格化する様なら、民間設備投資も着実に回復すると思います。
そこまで辿り着ければ、インフレ目標2%の達成も射程圏内に捉える事ができ
ます…きっと!
> 何か、この先の景気回復が待ち遠しいですね!
> いよいよ日本経済もデフレから脱却ですか!
でも、実際にはね…インフレ経済って、そんな良い事ばかりじゃ無いです…。
物価は上がるし、家賃も上がる。
人手不足になると残業も多くなって、仕事は忙しくなるばかりだし…。
僅かばかりの賃金上昇では、割に合わない事も多いです。
> 何か、折角久しぶりに「景気良い話」をしているのに、水を差しますねぇ。
> 今の若者は、そもそも「インフレ経済」なんて経験した事無いんですから、
> 経験してみれば良いんですよ。
> 今はインターネットを通して海外情報も容易に入手できますから、中国事情
> などを見ていれば、「インフレ経済」がどんな様子か理解できるはずです。
> それより、日本経済全体が活気を取り戻して、経済成長を実現する事ができ
> れば、それで所得も就業機会も増えますよね。
> 個人の幸せについては、自分自身で自由に選択が可能なはずですから!
まぁ、緩やかなインフレなら、デフレ経済よりは遥かにましですね…。
ハイパーインフレやバブル経済にさえならなければ。
> そう言えば、白川前日銀総裁が退任会見で、ご自身の見解を述べたらしい。
> 「期待に働きかける金融政策は危うい」と発言したそうです。
▼退任する日銀・白川総裁が会見 新体制にエールの一方で懸念も(13/03/20)
http://www.youtube.com/watch?v=vsup5jNIQRE
「期待に働きかける金融政策=リフレ政策」を明確に否定した訳ですよね。
1999年に出版された「世界大不況への警告」と云う書籍の中で、ポール・クル
ーグマン博士は、日本経済の長期デフレ状況の原因を「流動性の罠」であると
喝破していて、その対処策としてリフレ政策を提唱していたのですが、当時は
博士がノーベル経済学賞を受賞する前でもあり、またどちらかと云えば経済学
の主流から外れていたために、日本では無視されてしまいました。
その頃の日本は新自由主義の台頭期でもあり、ケインズ主義的な学者が主流か
ら外れた時期でもありましたから…。
一方で学者肌と云われる白川前総裁の考え方は、「通貨の番人」としての旧来の
「日銀の使命感」そのものです。
だから、「中央銀行が金融市場を操作する様な事は厳に慎むべし」と云う、従来
の正論を踏襲している事には違いありません。
しかしながら、現実にはその頑なな姿勢が「ハイパー円高」を生み、日本円を
「流動性の罠」に固着させて来たのです。
このデフレ経済に対する日銀の対応は、あまりに消極的に過ぎましたね。
…と言うか、デフレに対しての責任感すら希薄だった。
「通貨の番人」の仕事は「通貨価値の下落防止」であって、「通貨の過大評価」
による弊害などには無頓着過ぎました。
> 逆に「強い円」を、「日銀の手柄」の様に考えていた節も在りますね…。
そう、リーマン・ショックの克服の過程において世界経済が経験していた事は、
「最後の貸し手」としての中央銀行の役割の重要性なのです。
今や世界中の中央銀行が行う金融政策こそが、貿易バランスと世界経済の
舵取りの責務を担っていると言っても過言ではありません。
> でも、だからこそ「市場の評価」を重視するべきで、「市場操作を嫌悪する」
> 市場原理主義的な考え方が支配的だったのではないですか…?
「市場の評価が絶対的に正しい」のであれば、それも肯けますけどね。
しかし、私達が日々直面している現実は、「自由市場は極めて気まぐれで、不安
定である」と云う事実です。
人知による予測すら儘ならず、大地震の様な市場崩壊の危機にも晒される。
こんな危険な市場を放置したままで、人知による防災措置などは厳禁だと言う
ならば、それこそが科学技術と人間理性との敗北だと想う。
> 太古の昔から自然災害と闘ってきた人間の英知を、今こそ「自由市場との闘
> いの場」にも結集するべきですか…そうすると?
それは「自由主義経済ではなく、もはや計画経済である」と批判する人が在れ
ば、その批判は甘んじて受け入れましょう。
私が言っているのは正しく混合経済体制であり、ケインズ主義の立場ですから。
> ケインズ主義が嫌いな人々の眼には、「傲慢で、危うい」と映るでしょうね…。
> 反理性主義の立場の人々は、「市場での客観的な決定≒絶対的な神の意志」と
> 考えていますから。
白川前総裁が「評価は第三者に委ねます」と述べたとおり、市場原理によって、
「世論は白川前総裁を拒否した」と考えているのですがね…私は…?
> でも、「市場の過ち」も在り得る訳でしょ…Broの主張では…?
▼「すべて良い」ノーベル賞教授がアベノミクス賞賛(13/03/21)
http://www.youtube.com/watch?v=bXKXvZL1pvw
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