鮎釣りを初めて、30年近くなります。
初めて間もなくの事、道具の玉網を作りたくなり、萱の枝を
求めて奈良や和歌山の山を走り回りました。
見つける事は見つけたのですが、一抱えもあるような幹の
最上部に良い枝が有るのですが、20m~30mの木の枝は
取る事は出来ません。
それならばと、自分で育てようと南河内の美原町(現堺市)
の庭木屋さんを探して回りました。
寒冷地や高山で育つと思っていたのが、何と間違いだった
のか? 美原の植木屋さんで2本売っていたのでした。
それを植えて、四半世紀が過ぎました。 途中何度か枝払い
を行い、何本かの玉網も作ってまいりました。
そんな昨今、大屋根を越えそうな大木にまで育って、
これ以上伸ばしておくと、手に負えなくなってしまいそうな
気になってきました。 古希を迎える齢となり、益々身体も
言う事を聞かなくなって来ています。 そこで一大決心を
して、萱の木を切りました。
切った枝は、真横に横木が見事に張り、玉網の元木に
なる枝は 8本も取れました。
支えのロープを張って切り倒します 枝を曲げて玉網の原形を作ります
今期もいよいよ終盤間近かとなりました。果たして
竿納めに行けるでしょうか・・・
釣行回数 34日目
場所 福井県 九頭竜川勝山地区 滝波川 & 集会所下 & 南大橋上流
時間 11時00分~15時30分 (実釣時間=3時間30分)
仕掛 竿 がま鮎 FINE Spcial Ⅲ (引抜急瀬) 9m
(ソリッド穂先 硬調)
水中糸 フロロ 0.3 & メタブリッド 0.3
針 バレン 7号 & V5 7.5号 4本錨 & 8号 チラシ
天候 晴れ 温度 30℃ 水温 21℃
水況 平水 薄い濁り
釣果 18cm~23cm 4尾 (時速 1.1尾) 累計 340尾
9時30分から、お借りしていた家の返還で、係りの方が見えました。一週間使用の
お礼を言って、私はオトリ店へ家人は勝山駅へと行きました。
本来なら、のんびり寄り道しながら帰る処、川の濁りが取れたとなると、やはり
血が騒いできます。あれだけ濁っていた大河が一夜にして元の流れになるとは脅威
としか言いようが有りませんでした。
しかし、台風の余波で10m/s以上の風は吹いていました。
5尾のオトリを持って(1尾ダウン)、多少風の防げる 支流の『滝波川』へ入りました。
7m竿で、時折吹く強風に翻弄されながら、上下歩いて22cmを1尾のみ。
同じ強風を受けるなら、昨年の増水時 0.3のつまみ糸がプチプチ切られた
『集会所下』へ行きました。 増水は有りませんが、見渡す限りの流に先行者は1名
のみでありました。 離れた上流部立ち、支流で獲れた22cmを泳がせました。
初めて使う複合メタル、メタブリッド 0.3の威力は果たしたどうか・・・?
27cmが抜けるか・・・? 心の躍る思いはすれど、オトリ鮎は上りっぱなし。
届く限りの竿を伸ばし、オトリを泳がせました。 しかし、これも徒労に終りました。
1時も過ぎて、勝山駅の約束時間まで釣り時間2時間半。
最後に常場の『勝山南大橋上流』へ入りました。 一番の大物23cmに鼻カンを通し
平水で深瀬となった左岸へ送り出しました。 ガーン すごいショック! 「 エッ !! 」
天井糸の付け根からポロリ・・? ショック ! 流れていく目印をどうする事も出来ません
でした。 何とか気を持ち直して再スタート。
強風の中 好きな方は居るものです
2時を過ぎる頃よりやっと風が取り込みの邪魔をしなくなりました。
いつもは膝辺りが、今日は腹ぐらいのところに立ちこにみ、4尾の良型を確保しました。
結局、メタブリッド 0.3の威力は分らずじまいでした。
5時前に勝山駅に迎えに行くと、家人 「釣れるんやったら、もう一日やったら」と、
「もう鮎は絞めました。!」
クタクタの身体に鞭打って、眠いまなこをこすりながら 我が家に着いたのは午後の
10時でした。
昨日の今日で、未だ鮎が落ち着いていなかったのか、明日は最高の日になるのは
間違いの無い処です。